ビジネスコンテストを通じた社会起業家支援

この一環として、デロイト トーマツ グループは、開発途上国を舞台とするソーシャルビジネスを対象として実施するビジネスコンテスト、Global Social Business Competitionを開催しました。オンラインでのビジネスコンテストを通じて、優秀な団体に活動資金として助成金を提供し、社会的に大切なインパクトの増大を図ることを狙いとしています。本コンテストは、デロイトトーマツグループのデロイト トーマツ ファイナンシャル アドバイザリー合同会社(DTFA)が、特定非営利活動法人ARUN Seed*の支援を得て実施しました。

WorldClassが重視する教育（Education）、スキル開発（Skills）、機会創出（Opportunity）の 3分野のいずれかにおいて、途上国の弱い立場に置かれた人々（女性、子ども、難民など）を、ビジネスを通して支援する革新的な取り組みを行っている社会起業家を募集しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により、各国で活動に大きな制約を受けている中、アジア、アフリカ、中東、欧米で活動する40社以上の非常にすぐれた社会起業家が応募してくれました。社会的インパクトの大きさや革新性といった観点から選考した結果、ファイナリストを5社選出し、その中から2社の表彰・賞金贈呈に至りました。優勝企業として、バングラデシュで小規模・零細農家支援事業を展開するiFarmer Technologies、準優勝企業として、インドで家庭家事労働者のマッチングサービスを展開し、低賃金労働者への雇用機会提供・待遇の改善、生活の向上に貢献するBookMyBaiに対して、表彰・賞金贈呈しています。

コンテストの企画・広報活動を通じて、社会起業家が取り組む非常に重要な社会課題や、WorldClassが掲げる問題についての認知向上に寄与することができました。また、コンテストの中でのアドバイザリーや賞金提供を通じて、社会起業家の方々の活動を後押しすることで、社会課題解決の一助となることも目指しています。単発的なコンテストと賞金贈呈に終わらず、継続的な支援・関与を続け、社会的インパクトの増大に取り組みます。

デロイト トーマツ グループは、引き続き、開発途上国における社会課題解決を行っていく予定です。

WorldClassとは

デロイト トーマツ グループでは、「WorldClass（ワールドクラス）」の一環として、我々にとって最も重要な経営資源である人材の育成に努めています。WorldClassは、教育（Education）、スキル開発（Skills）、機会創出（Opportunity）の 3分野で、2030年までに全世界で累計5千万人の人々に対してポジティブなインパクトを及ぼすことを目指すDeloitteのグローバルな取り組みです。この一環として、デロイト トーマツ グループにおいても、2030年までに200万人の人々に対してインパクトを及ぼすことを目標に掲げ、取り組みを推進していきます。

経済や社会の変化のスピードが一層高まる中で、すべての人々が能力を発揮して自立・活躍できる環境を整えていくために、世界最大級のプロフェッショナルファームとしての強みを活かして、様々なステークホルダーとともに、幅広い角度からのインパクトを最大限に追求することを目標としています。

WorldClass（ワールドクラス）について

https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/about-deloitte-japan/worldclass.html

*特定非営利活動法人 ARUN Seedは、社会的投資の実践と普及啓発を通じ、途上国の人々のエンパワーメントと機会の創出、参加型の社会的投資プラットフォームの構築を目指して活動するNPO法人です（https://arunseed.jp/）。