Posted: 20 May 2024 5 min. read

Diverse Abilitiesメンバーの一人として長く働き続けられる理由

デロイト トーマツ グループでは、障がい(Disability)ではなく、能力や思考の多様性(Diverse Ability)にフォーカスしており、様々な業務において、それぞれがプロフェッショナルとして活躍しています。今回は、デロイト トーマツ グループ合同会社でWebサイトの運用管理を10年以上続けているDiverse Abilitiesメンバーの一人、天野 広樹をご紹介します。

―いつからデロイト トーマツ グループに在籍していますか?

私は2010年12月にデロイト トーマツ グループに入社しました。

私が就職活動をしていた時期は、障がいのある人に対してオフィス業務の募集をしている企業は多くありませんでした。私自身、面接でうまく自分をアピールできず、大変悩んだり苦しんだりしたことを憶えています。そんな中で、ありのままの自分を受け入れてくれるデロイト トーマツ グループにめぐりあえたのは、本当に幸運でした。

 

―現在の業務にどのようにアサインされましたか?

デロイト トーマツ グループには多種多様なDiverse Abilitiesがある人に対し、診断名ではなくその人の経験や適性をみて、業務をアサインします。私は脳機能の障がいの特性上、視覚や聴覚が過敏で疲れやすく、常に頭の中で言葉が回り続けているので、考えをまとめて分かりやすく話すことが得意ではありません。ただ、入社前にアルバイト等でWebサイト構築や管理の経験があったこと、メールなどテキストベースのコミュニケーションはスムースであったことから、公式Webサイトの運用管理を任されました。この業務は現在でも継続しています。

写真左:天野 広樹(Clients & Industries / Brand Marketing, Digital Media Team)
写真左:天野 広樹(Clients & Industries / Brand Marketing, Digital Media Team)

入社後も手厚いサポートを提供してくれました。ハード面では、社内のマニュアルが充実しており、業務遂行にあたり困ることがほとんどありません。不明な点があっても、上司や周りのメンバーが分かりやすく説明してくれるので、安心して仕事に取り組むことができました。また、常駐している心理・福祉の専門家や企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)が、定期的に面談を開いたり、私が体調不良になった際には職場だけでなく地域の支援機関と連携したりするなど、丁寧に支援してくれています。

 

―10年以上勤務する中で、ご自身が成長を実感したエピソードはありますか?

私はそれまでの人生の中で、自らの言動が原因となって人間関係がうまくいかなくなるという失敗をたくさん積み重ねてきました。そのため、「自分は誰の役にも立っていないのでは」というネガティブ志向が大変強かったです。そんな私に対し、上司や周囲のメンバーはいつも、「天野さんは自分が思っている以上に、期待に応えて働いてくれている」と声をかけてくれます。この声かけのおかげで、業務でもプライベートでも自信がつき、成功したと思える経験が増えていきました。

成功体験を重ねると、自信がついてきます。一人ひとりの成長に合わせて、Diverse Abilitiesメンバーにも挑戦しがいのある業務を任せてくれるのは、デロイト トーマツ グループの魅力です。現在、私はWebサイト運営管理の中で他部署との調整やグローバルとの連絡業務の一部も任されています。他のDiverse Abilitiesメンバーの中にも、社内のIT業務の中枢を担っている人、翻訳業務で新入職員の教育も担っている人、チームで協力してオフィスを快適に保つ業務にあたっている人、社内外にDiverse Abilitiesメンバーの活躍をPRするため活動している人など、多様なオフィス業務に携わっている人がいます。

有限責任監査法人トーマツの特例子会社、トーマツチャレンジド株式会社の所属メンバーがオペレーション業務を行う社内カフェの様子
有限責任監査法人トーマツの特例子会社、トーマツチャレンジド株式会社の所属メンバーがオペレーション業務を行う社内カフェの様子

―長く働き続けられる理由は何ですか?

私がここで10年以上働き続けてこられたのは、Well-beingに立脚した周りの人々の思いやりある行動と、Diverse Abilitiesメンバーに対しても分け隔てなく接してくれる風土が、デロイト トーマツ グループにずっと伝統として息づいているからといえます。

他にも、Covid-19の流行の際にグループ全体で在宅勤務のインフラが整ったことで、私の心身の負担が大きく減りました。チーム内のコミュニケーションにメールやチャットなどのデジタルツールも積極的に活用するようになったことで、対面で感じていたコミュニケーションスキルのギャップも以前より気にならなくなりました。毎日の通勤も必須ではなくなったため、業務の中で疲れを感じることも少なくなっています。

 

―進路に悩むDiverse Abilitiesのある方へメッセージをお願いします

2024年4月の改正障害者差別解消法施行(*1)により、接客やサービス提供の局面でも障がい者に対する合理的配慮が求められるようになりました。障がい者の意見や経験を事業活動に活かすため、障がい当事者の活躍の場は企業でもますます広がると思います。最近はオフィスワークやITスキル向上に特化した障がい者就労支援サービスも増えていますので、ご自身の興味関心にあった進路をねばり強く探していけば、きっと道は開けます。

とはいえ、企業選びや選考にはわからないことがたくさんあって、不安も大きいかもしれません。デロイト トーマツ グループでは5か月にわたる長期ITインターンシッププログラム(*2)を開いており、「会社での仕事とは何をしたらいいのか」、「体調を維持管理しながら働くにはどうしたらよいか」、「ITの仕事は自分に向いているのか」など、ゆっくり学びながら職業体験することができます。多くの方にチャレンジいただけるとうれしいです。

 

*1 内閣府 障害者差別解消法 合理的配慮の提供の義務化

*2 デロイト トーマツ グループのITインターンシッププログラム関連記事:「社会で活躍したい」障がいのある学生・就労移行訓練生がデジタルスキルを育む150日間のインターンシッププログラム

 

※ 本ページの情報は掲載時点のものです。

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