Posted: 27 Sep. 2019

Story 01 有限責任監査法人トーマツ|公認会計士

Future Vision ~Life at Deloitte Tohmatsu Group

 

―― まずご自身のキャリアについてお聞きしたいと思います。デロイトUSに入社される前も含めたこれまでのキャリアを話していただけますか。

アメリカの大学を卒業してから日本に来て、仙台に2年半ほど住んでいました。日本に来た理由は、自分と違う人、違う生活、違う考え方を学びたかったからです。『葉隠』を読んで侍の考え方にも感銘を受け、日本について色々と勉強しました。それから日本が大好きになって、長く日本で働きたいと思ったのがはじまりです。

アメリカでは会計とITシステムの勉強もしていましたので、会計コンサルティングの会社に入ろうと思いました。そのときに“Deloitte Touche Tohmatsu”という会社を知って「この名前は日本っぽいな」と感じたんですね(笑)。デロイト トーマツは日本でも大手なので、そこに挑戦してみようと決心しました。ただ日本語のスキルが十分でなかったこともあり、日本で働ける力はまだありませんでした。そのため、まずアメリカで公認会計士やシステム監査の資格も取りながら日本語を勉強しました。3年半アメリカで働いたあたりで、ようやくこれで日本でも誰かの力になれるかなと思い、2010年から日本のデロイト トーマツで働くことが決まりました。夢は、まあまあ実現できましたね(笑)。

 

―― そういった経緯があるなかでデロイト トーマツの好きなところは、どんなところですか。

Purposeである“Make an impact that matters”が好きです。日本語でいうと「大切な影響を与える」ということだと思いますが、それがまさにやりたいことです。さらに同じビジョン、同じPurposeを持つ同僚がいて、一緒に力を合わせてこの世界、この社会を変えていきたいという気持ちを持っています。

 

―― 現在はどのような領域の仕事に従事されていますか。

 

Audit Analyticsの開発とデリバリーをリードしています。Auditは、基本的に市場を守っている集団です。お客様が投資したい会社にある財務諸表が本当に正しいかどうかというのを確認するのが仕事です。会社は、一年間で数百万件という膨大な取引をやっているので、どうやって間違いや不正を見つけるのかという課題があります。今までは基本的にサンプルをベースに間違いが無いかどうかを裏付けして行っていましたが、Audit Analyticsでは、データを活用して、サンプルではなく統計的に分析して、異常値、外れ値はどこにあるのかというのをスマートに実現できるようなサービスを提供しています。

 

――その仕事の面白みは、どんなところにありますか。

今まで見えなかったことを見えるようにする。海のように広く膨大な取引のなか、どれがおかしいのか、リスクはどこにあるのかという課題に、監査人としてチャレンジしています。データ分析やデータビジュアライゼーションによってビジネスの動きを可視化して、会社が今まで気付かなかったことにデータから気づきを得て、お客様にインサイト、付加価値を提供することが非常に面白くて楽しいですね。

 

―― なぜ、今この領域に取り組まれているのですか。アメリカで学んだことがベースになっているのでしょうか。

いい質問ですね。自分の強みが活かせると思いました。ビジネスや会計の理解とスキル、そこにITや数学、統計学の理解。その組み合わせでサービスを提供できる。あとは単純に「面白そう!」というところですね。

 

―― デロイト トーマツは、そういった新しいことをやる人や今までにないソリューションを考える人を、どのようにサポートしてくれますか。

日々進化していく技術をどうやってそれぞれのビジネス、社会の課題に活用して解決につなげていくのか。それはイノベーションを通して、単に面白いだけじゃなくて、効果的な考え方だと思っています。最先端の技術とビジネスや社会の課題を組み合わせたら何ができるのかというのは、デロイト トーマツでは常日頃ワークショップなどを行い考えていますし、結構面白いアイデアも出てきます。そういった環境があるのは貴重ですね。

例えばAudit Analyticsでいうと、私は金融業界の様々な分析をやっています。銀行にとって大きなリスクの1つは、ローンを払えなくなるお客様の存在です。それをいち早く把握して、そのお客様をうまく支援するような活動をやらないといけないと思っています。これまでは統計学を使って予測してきましたけど、今は技術の進歩もあり、銀行が持っているデータだけではなく、外部データやAI、機械学習を掛けて、新しい統計モデルができるようになってきていますよ。

 

―― 普段そうやって新しい領域のお仕事されているなかで、どのようなコラボレーションが生まれていますか。

社内外で本当に色々なコラボレーションをしてサービスを提供しています。そうしないと、もう最適なサービスは提供できません。デロイト トーマツはそういうコラボレーションを大事にしている会社でもあります。そういった部分も非常に好きなところですね。会計士、税理士、コンサルタントもそうですし、本当に各分野にエキスパートが集まっています。統計学者だけのチームもありますし、他にもサイバーセキュリティ、ロボティクス、3Dプリンティングのプロフェッショナルもいます。社会の課題を解決するためには、どういうスキルが必要なのかを見定めて、社内でも社外でも適切な人を見つけて、チームを組みサービスを提供しています。

 

―― 最後に今後成し遂げたいことや挑戦していきたいことをお聞かせください。

「敵を殺すより、自分の主義のため、命を与えるほうが名誉」という考えが日本にはあります。自分のために生きるだけではなく、自分より大きなものに自分の命を使うという意味だと思いますが、すごく素敵なミッションだと思っています。それはデロイト トーマツとも合っています。社会、企業の課題にインパクトを与えることで、自分のために生きることだけではなく、人々を支える。それは本当に意味のある人生だと思います。そういう気持ちを持ち続けて、今後サービスを提供していきたいですね。


 

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