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【Audit Innovation 職員インタビュー】ITインフラ・オペレーション

インフラ業務を通じて、クリエイティビティを発揮しユーザーに安心と利便性を届ける

監査業務の高度化・効率化のため、新たなテクノロジーを活用したITツールやインフラ活用を積極的に進めるトーマツ。監査業務で利用するため、日々進化するツールの開発や、拡大し続けるIT基盤の運用業務に携わる中で感じる業務の魅力について、インタビューを通じて紹介します。

SIベンダーでキャリアを積む

早速ですが、自己紹介をお願いします。

Audit Innovation ITアプリケーション・インフラ担当の渡辺です。現在は主に、トーマツが開発をした監査業務で利用をするツールやデータ分析で利用をするITインフラの運用、及びユーザーサポートを実施しています。

子供の頃は、学校の帰り道に草花を摘むなど、自然と触れあう機会が多い幼少期を過ごしました。高校生の頃、絶滅危惧種が増えているといった新聞記事に大きな衝撃を受け、環境問題に自分も貢献したいという思いから、環境問題を学べる農学部に進学しました。大学院では化学の実験に明け暮れていましたが、IT技術における革新のスピードとその大きな可能性に魅了され、一度、環境問題に携わることから離れる選択をしました。

トーマツに入社するまで、どのようなキャリアを歩んできましたか?

大学院卒業後、金融向けサービス開発に特化した、独立系のSIベンダーに就職しました。そこでは、システム開発に関する様々な経験をしました。顧客との要件定義に始まり、設計、プログラミング、検証、また、リリース後は保守運用、機能更新など、上流から下流まで一貫して携わってきました。また、オフショア開発も行っていたため、約半年間という短い期間ですが海外に滞在し、日本のメンバーと現地メンバーの橋渡しをしながら、プロジェクトを進める経験も積むことができました。

 

ユーザーのそばで、ユーザーの真のニーズに応えたい

転職の決心をした背景は、どんなことですか?

金融システムの開発を受託するという立場でしたので、直接的にシステムを利用するユーザーと相対する場面はありませんでした。経験を積めば積むほど、ユーザーの感じていることやフィードバックを直接知りたい、そのためにも、もっと近くで一緒に構築したり、対話したりできる環境に身を置きたい、という思いが増していきました。

また、「システムは本当にビジネスの役に立っているのか」といった、費用対効果についてビジネスサイドでしっかり見ていきたいという思いが強くなっていました。このような思いから、ユーザーのすぐ側で業務に携われる仕事への転職を検討している際に、トーマツと出会いました。
 

トーマツを選んだ理由は、どんなことですか?

決め手は、二つです。
一つ目が、全体像を見据えながら、広範囲の業務に責任を持って携われること。二つ目が、ユーザーの声をそばで直接聞きながら、業務に携われる環境だったことです。

入社当時は、監査業務のデータ分析に関わるインフラ関連の業務を担当していました。ビッグデータを扱い、被監査会社の課題解決に役立つインサイトを提供するプロジェクトが増加していることに合わせ、安全に大量のデータを多様なツールを利用して分析できる環境整備が急がれている時期でした。そのような背景もあり、インフラの運営、ユーザーサポート、ツール開発など、多様な経験を積むことができました。

また、分析環境を利用するデータサイエンティストのすぐ横で、作業をすることも大きな刺激になっています。被監査会社に対してどんなことを監査人やコンサルタントが提案しているのか、その実現のために、何が、いつ、どんなスピード感で必要なのか。時には、既存の分析環境での作業が難しく、急遽専用の分析環境の準備をするといったこともしばしばありますが、監査人やコンサルタントの高い品質の業務・サービスを提供するための想いや責任を、すぐそばで感じることができる環境です。


入社前後で、イメージは変わりましたか?

業務範囲の幅広さに、最初は戸惑いを感じました。入社前から広範囲の業務が行いたいと思っていましたが、トーマツは入社間もなく実績がまだない自分に、期待も込めて、様々な業務を任せてくれました。既存の知識や経験だけで対応できないこともあり、最初は焦りもありましたが、もちろん自分一人ではなくチームによる強力なバックアップがありましたので、やり遂げることができました。本当に周りの人からのサポートが大きな励みになりました。

また、ITの中でよく言われることだと思うのですが、ユーザーの声を額面通りに捉えるのではなく、本当にユーザーが求めているものは何なのかということに、向き合える環境だと思っています。社内では監査人、社外では被監査会社といった様々なユーザーとやり取りをしながら、目的や方法を一般化して適切な分析環境整備に役立てていく。足りない情報やツールの整備はもちろん、「ユーザーの痒い所に手が届くために必要なことは何か」を考え自主的に取り組む。まさに、ユーザーサイドに立った業務に携われていると感じています。

 

変化を楽しみながら、自分らしいキャリアを描いていきたい

どんな理想像を描きながら、業務に関与していますか?

入社後、一貫して監査業務に係るインフラに関連する運用業務に関与していますが、その対象は変わり続けています。データ分析のインフラ整備に始まり、デリバリーセンターの立ち上げに伴う業務基盤の整備や、監査業務で利用する国内開発のツール展開に伴う運用業務の整備など、転職当初は想像していなかったような業務に関わっています。

そんな中で、自分なりに今もっとも興味を持ち集中していることが、「運用」業務におけるプロフェッショナル像や、チームとしてのあるべき姿を明確にし、その実現に向け工夫を繰り返していくことです。

システムは動いていて当たり前、障害が起こった時は減点評価となり、金銭面で運用やサポートは単なるコストというマイナスな見方をされると感じる方もいると思います。ですが、私からすれば、どんなときも安全に利用できる環境を維持し、ユーザーの想いに応える運用に携わるのは、とてもクリエイティビティが求められる業務だと思っています。

時間軸で見ると、インフラの宿命として、作るよりも運用する期間の方が長いです。だからこそ、後手に回らず企画の段階から、運用も想定をするからこそ、スケールする際もスムーズに拡大できますし、メンテナンスの効率化、適切なサポート体制の構築など、できることがとても多いと考えています。金銭面から見ても、運用をどのように効率化できるかというのは、大きな価値になりますよね。

運用チームの一人一人が、「誇りと自信を持って運用業務に関与しています」、「運用業務ってとてもクリエイティビティがあり楽しいんです」と言えるよう、それらを率先して体現し続ける存在でありたいと思います。


今後の目標を教えてください

気候変動やSDGs(持続可能な開発)など地球環境に関して、社会的な注目が集まっています。これら新しい取り組みと付随して、そこに関連するIT基盤はより拡大をしていくことでしょう。そのような世界は、私の志向する「運用」業務と「地球環境」がより密接に結びつく領域がでてくると思っています。その時、その領域で活躍できる人財になれるよう、知識と経験を積んでいきたいと考えています。
 

有限責任監査法人トーマツ
Audit Innovation ITインフラ・オペレーション
渡辺 頌子

IT分野を専門とし、アプリケーションの新規開発から保守運用まで幅広い経験を有する。有限責任監査法人トーマツに入社後、業務が行われる現場のすぐそばで活動することをモットーに、インフラの保守運用やユーザーサポート業務に従事。現在は、監査業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するため、幅広い視点と経験を活かしながらシステムの運用業務に従事している。

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