スタートアップ・中小企業支援を通じた地域活性化活動における事例紹介 ブックマークが追加されました
事例紹介
スタートアップ・中小企業支援を通じた地域活性化活動における事例紹介
トーマツ地域未来創造室の活動実績
スタートアップ・中小企業支援の5つの活動軸
有限責任監査法人トーマツ 地域未来創造室は、地域視点目線と最先端知見の両輪で、ローカルイノベーションエコシステムの構築に取組むプロフェッショナル集団で、スタートアップ・中小企業支援を以下の5つの活動軸で展開しています。ここでは地域における案件事例を紹介します。
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- 調査戦略立案
- 仕組みづくり
- 個社支援
- 実証実験・社会実装
- 広域連携
事例:秋田県
案件名
秋田県スタートアップ・エコシステム形成に向けた調査業務・基本方針策定
活動軸
調査戦略立案/基本方針策定
クライアントが抱える課題
- 人口減少率と高齢化率が全国最大級であり、生産年齢人口の減少、国内需要・経済規模の縮小、競争力の低下が予測され、また若年層を中心に進学、就職等に伴う転出超過(社会減)が続いており、特に、収入や環境面等において希望に見合う働く場が県内には少ない。
- 人口減少にともなう労働力の不足やマーケットの縮小などの要因により、秋田県開業率は全国水準を大きく下回っている。
トーマツが実施する課題解決活動
秋田県からこれまでにないアイデア・技術、ビジネスモデル等によりイノベーションを生み出し、社会課題の解決にも貢献する新たな県経済の担い手として期待されるスタートアップを継続的に創出・支援するための環境構築を推進。推進にあたり、トーマツとして下記支援業務を実施。
- 県内外のスタートアップや支援機関・教育機関・先進自治体への実態把握調査(支援ニーズや課題、行政に期待すること等)
- 秋田県にゆかりのある県内外のスタートアップ支援実践者・当事者による有識者会議の実施(3回)
- スタートアップに係る現状と課題を把握し、「秋田県ならではのスタートアップ・エコシステム」・「“秋田らしい“スタートアップ支援の在り方」の目指すべき姿を明確化し、今後のロードマップやアクションプランを盛り込んだ基本方針を策定
当案件における地域未来創造室の提供価値
- 他地域でのスタートアップ・エコシステム構築関連業務実績や知見を活かした調査先選定や・戦略の策定
- 地域に根差したトーマツの事務所(仙台事務所)・メンバーと経験豊富な全国横断メンバーの混成チームよる深みと横のつながりを活かしたデリバリー
事例:山梨県
案件名
活動軸
個社支援
クライアントが抱える課題
リニア中央新幹線が開業後は、山梨県は東京都心から25分、名古屋から45分で結ばれる。そこで山梨県は、首都圏・名古屋から多数のスタートアップ等が集まるテストベッドの聖地を目指し、最先端技術で未来を創るオープンプラットフォーム山梨を掲げている。その施策として、最先端技術やサービスを有する首都圏をはじめとする全国のスタートアップ等に対し、山梨県全域において実施する社会実証プロジェクトを全面的にサポートする「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」を実施している。当事業においては、①首都圏をはじめとした全国のスタートアップ等の誘致と、②実証実験に慣れていない山梨県プレーヤーとスタートアップ等のマッチング・伴走支援が課題となる。
トーマツが実施した課題解決活動
「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」の事務局として、以下を実施した。
- デロイト トーマツ グループのリレーション等を活用し、首都圏をはじめとした全国のスタートアップ等の集客
- スタートアップが集積する施設(※1)での事業PR
- 採択企業および実証実験に関与する山梨県プレーヤーの伴走支援として、定期的なメンタリング(※2)を実施。
- 山梨県プレーヤーとスタートアップ企業等とのマッチング支援
※1 過去開催実績:NEXs Tokyo、LINK-J
※2 メンタリング例:①実証実験のKPI設定②ビジネスモデルブラッシュアップ③メディアや成果報告会を通した県内外へのPRを支援④実証実験の進捗管理
実施結果
- スタートアップ等の申し込みの目標数を超えた。
- 全国スタートアップ等や、首都圏におけるスタートアップ集積施設(NEXs Tokyo、LINK-Jなど)に対する、TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業の知名度向上に貢献。
- スタートアップに興味を持つ県内企業の機運醸成に貢献。
- 実証実験の完了と、成果の県内外へのアピールに貢献。
当案件における地域未来創造室の提供価値
- 首都圏を中心とした全国スタートアップネットワークを持つ全国のデロイト トーマツ グループのメンバーと連携し、山梨県で実証実験を行いたい企業の発掘。
- 実証実験に慣れていない山梨県プレーヤーとスタートアップ等に丁寧な伴走支援を行い、実証実験の完了をサポート
事例:福岡県
案件名
ISSIN 福岡県リソース投下型アクセラレーションプログラム
活動軸
個社支援
クライアントが抱える課題
福岡県では、スタートアップ支援策の重要指標として「資金調達金額」を設定している。基礎自治体の支援施策等もあり、ベンチャーキャピタル等からの資金調達環境が整ってきたものの一定規模(シリーズA)以上の資金調達を行えるスタートアップがまだ少ないこともあることから、このフェーズに特化したプログラムによってスタートアップの資金調達金額の増加を加速させる必要がある。
一方で、スタートアップに限定した施策だけではなく、いわゆる第二創業の支援を実施することで、中小企業のスタートアップ化のきっかけとなり、スタートアップの母集団を増やすことも必要と考えている。
トーマツが実施した課題解決活動
福岡県内に拠点を置くプレシリーズA・シリーズA未満のスタートアップ向け資金調達特化「GROWTHコース」と「第二創業ベンチャー・アトツギ(家業後継者)」を対象にした。新商品創出に向けた第二成長特化型アクセラレーションプログラム『CRAFTEDコース』の2事業を実施。
GROWTHコース
- 採択企業5社合計で500万を上限に事業成長資金を事務局が主導で助成
- プログラム期間中にプロダクトマーケットフィット(PMF)達成を主題とし、
毎月2回、各回1時間程度の事業・資金調達メンタリングを個別に実施 - 投資家とのマッチングイベント
CRAFTEDコース
- 新規事業創出から新商品の事業化までを実践的なワークショップを全6回および・個別相談を実施
- 開発した商品のMakuake出展
- 開発したプロダクトの百貨店へのポップアップ出展
実施結果
GROWTHコース
シリーズAの資金調達が明確な目標であることから、VCとの面談の中で投資するためには不足している要素を洗い出すとともに、その要素に絞って改善に注力することで多くの資金調達実績に繋げることができた。結果として、採択企業の9割がエクイティによる資金調達を行うことができた。
CRAFTEDコース
これまで新規事業の開発に経験が少ない対象者に対して、徹底した伴走支援によって上市に向けて必要な活動を漏れなく遅滞なく進めることができ、ほぼ全ての新商品開発の実績を出すことができた。結果として、採択企業の約9割がMakuakeへの上市及び目標を達成した。
当案件における地域未来創造室の提供価値
- 地域に根差したネットワークを活用し、地元紙、地元テレビ局と連携して本事業の広報を行うことで地域への波及を実施。
- DTVS東京が実施しているMorning Pitchと連携し、福岡の企業を東京での周知に繋げた。
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