国際会計基準審議会（IASB）が、2021年2月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表  

国際会計基準審議会（IASB）の2021年2月に改訂されたワーク・プラン及びその他の進展を理解するために、ワーク・プランを分析した。変更は、IASBが最近公表した公開草案及び修正IFRSによるものである。

以下は、2021年1月29日（デロイト トーマツのWebサイト－※1）の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。

基準設定プロジェクト

• 経営者による説明－公開草案は2021年4月を予定している（以前は2021年第2四半期）。
   

メンテナンス・プロジェクト

•  会計方針及び会計上の見積り－このプロジェクトは、IAS第8号の修正が2021年2月12日に公表されたため、ワーク・プランから削除された。
• 開示イニシアティブ（会計方針）－このプロジェクトは、IAS第1号とIFRS実務記述書第2号の修正が2021年2月12日に公表されたため、ワーク・プランから削除された。
• IFRS第16号とcovid-19（実務上の便法の延長）－ワーク・プランに新規に追加された。IASBは2021年2月11日に修正の公開草案を公表した。このフィードバックの議論は、2021年3月を予定している。
  
• 交換可能性の欠如（IAS21の修正）－公開草案は2021年4月を予定している（以前は2021年3月）。
  
  

リサーチ・プロジェクト

•  動的リスク管理－中核モデルのフィードバックは2021年4月を予定している（以前は2021年第2四半期）。
• 資産のリターンに基づく年金給付－リサーチのレビューは2021年4月を予定している（以前は2021年2月）。
  
• IFRS第10号、IFRS第11号、及びIFRS第12号の適用後のレビュー－情報要請のフィードバックは2021年第3四半期を予定している（以前は2021年第2四半期）。
   

その他のプロジェクト

• IFRSタクソノミの更新－2020年の全般的な改善及び一般的実務－このプロジェクトは2021年3月にIFRSタクソノミの更新を予定している。
• IFRSタクソノミの更新－IAS第1号 、IAS第8号及びIFRS実務記述書第2号－IFRSタクソノミの更新案は2021年4月を予定している（以前は2021年第2四半期）。

上記は、2021年1月29日と2021年2月18日のワーク・プランの忠実な比較である。

現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら（IASBのWebサイト－英語※2）からアクセスできる。

》IASBのワーク・プラン（IASBのWebサイト－英語）
》Deloitteのプロジェクト・ページ（IAS Plus－英語）

※1》「国際会計基準審議会（IASB）が、1月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」（デロイト トーマツのWebサイト）
※2》 ‘Work plan’（IASB－英語）