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国際会計基準審議会(IASB)が、2021年9月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表  

IAS Plus 2021.09.27  

IASBの2021年9月に改訂されたワーク・プランでは、基準設定プロジェクト、メンテナンス・プロジェクトおよびリサーチ・プロジェクトの複数のプロジェクトについて時期が変更されている。

国際会計基準審議会(IASB)の2021年9月に改訂されたワーク・プラン及びその他の進展を理解するために、ワーク・プランを分析した。変更は、会議の結果及びIASBが最近公表した公開草案、修正IFRSによるものである。また、アップデートされたワーク・プランでは、IFRS第9号の適用後のレビューの情報要請が今週(9月最終週)に予定されている。

以下は、2021年7月24日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。

 


基準設定プロジェクト

  • 開示イニシアティブ-SMEsである子会社
    公開草案が2021年7月26日に公表された。公開草案に対するコメント期限は2022年1月31日まで、またフィードバックについての議論が2022年上半期に予定されている。なお、プロジェクト名称が、「開示イニシアティブ-公的説明責任のない子会社:開示」、に変更されている。
  • 開示イニシアティブ-的を絞った基準レベルでの開示のレビュー
    フィードバックの議論が2022年第1四半期に予定されている(以前は2022年上半期)。
  • 料金規制対象活動
    フィードバックの議論が2021年10月に予定されている(以前は2021年第4四半期)。

 

メンテナンス・プロジェクト

  •  「特約条項付の債務の流動又は非流動への分類」
    公開草案は2021年11月を予定している(以前は2021年第4四半期)。
  • 「IFRS第17号とIFRS第9号の適用開始-比較情報」
    コメント期限を2021年9月27日までとして、公開草案が2021年7月28日に公表された。公開草案のフィードバックについての議論が、2021年10月に予定されている。
  • IAS第21号-「交換可能性の欠如」
    フィードバックの議論が2022年第1四半期に予定されている(以前は2021年第4四半期)。
  • 「サプライヤーファイナンス契約」
    公開草案は2021年11月を予定している(以前は2021年第4四半期)。

 

リサーチ・プロジェクト

  • 採掘活動
    プロジェクトの方向性の決定が2022年上半期に予定されている(以前は2021年9月)。
  • のれん及び減損
    プロジェクトの方向性の決定が2022年上半期に予定されている(以前は2021年9月)。
  • 資産のリターンに基づく年金給付
    リサーチのレビューが2021年10月に予定されている(以前は2021年第4四半期)。
  • IFRS第10号からIFRS第12号の適用後のレビュー
    フィードバック・ステートメントが2022年第1四半期に予定されている(以前は2022年上半期)。
  • IFRS第9号の適用後のレビュー
    情報要請が依然として2021年9月(最終週)に予定されている。


その他のプロジェクト

  • アジェンダ協議2020
    フォードバックの議論が2021年11月に予定されている(以前は2021年第4四半期)。

 

上記は、2021年7月24日と2021年9月27日のワーク・プランの忠実な比較である。

 

現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら(IASBのWebサイト-英語※ 2)からアクセスできる。



》IASBのワーク・プラン(IASBのWebサイト-英語)
》Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)

 

 

※1》「国際会計基準審議会(IASB)が、7月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘Work plan’(IASB-英語) 

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