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国際会計基準審議会(IASB)が、2022年4月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表

IAS Plus 2022.04.29  

IASBの2022年4月に改訂されたワーク・プランでは、基準設定プロジェクト、メンテナンス・プロジェクトおよびリサーチ・プロジェクトの複数のプロジェクトについて時期が変更されている。 現在のワーク・プランは、ISSBのプロジェクトも掲載されている。

国際会計基準審議会(IASB)の2022年4月に改訂されたワーク・プラン及びその他の進展を理解するために、ワーク・プランを分析した。変更は、会議の結果及びIASBが最近公表した公開草案、修正IFRSによるものである。現在のワーク・プランは、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のプロジェクトも掲載されている。

以下は、2022年3月28日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。

 

基準設定プロジェクト

  • 「気候関連開示」
    ISSBのプロジェクトとして、新規にワーク・プランに追加された。公開草案のフィードバックが2022年下半期に予定されている。
  • 「開示イニシアティブ-公的説明責任のない子会社:開示」
    IASBは公開草案のフィードバックについて議論を行い、次のステップはプロジェクトの方向性の決定が2022年6月に予定されている。
  • 「サステナビリティ関連財務情報開示に関する全般的要求事項」
    ISSBのプロジェクトとして、新規にワーク・プランに追加された。公開草案のフィードバックが2022年下半期に予定されている。
  • 「経営者による説明」
    IASBは公開草案のフィードバックについて議論を行い、次のステップはプロジェクトの方向性の決定が予定されている(予定日は示されていない)。
  • 「中小企業向けIFRSの包括的なレビュー第2回」
    公開草案が2022年第3四半期に予定されている(以前は2022年下半期)。

 

メンテナンス・プロジェクト

  • 「セール・アンド・リースバック取引のリース負債」
    修正IFRSの公表が2022年第3四半期に予定されている(以前は2022年下半期)。
  • 「特約条項付の長期債務」(IAS第1号の修正)
    公開草案のフィードバックが2022年6月に予定されている(以前は2022年第2四半期)。
  • 「サプライヤー・ファイナンス契約」
    公開草案のフィードバックが2022年6月に予定されている(以前は2022年第2四半期)。

リサーチ・プロジェクト

  • 資産のリターンに基づく年金給付
    結論となるプロジェクトの要約が公表されたため、プロジェクトはワーク・プランから除かれた。
  • IFRS第10号、IFRS第11号、及びIFRS第12号の適用後のレビュー
    フィードバック・ステートメントが2022年6月に予定されている(以前は2022年第2四半期)。

 

その他のプロジェクト

  • 第3回 アジェンダ協議
    フィードバック・ステートメントが2022年7月に予定されている(以前は2022年第3四半期)。

 

 

上記は、2022年3月28日と2022年4月29日の、IASB及びISSBのワーク・プランの忠実な比較である。

 

現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら(IASBのWebサイト-英語※ 2)からアクセスできる。



》IASBのワーク・プラン(IASBのWebサイト-英語)
》Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)

 

 

※1》「国際会計基準審議会(IASB)が、2022年3月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘Work plan’(IASB-英語) 

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