米ドルLIBORの公表停止時期延期~ needs upcoming consultations for markets. ブックマークが追加されました
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米ドルLIBORの公表停止時期延期~ needs upcoming consultations for markets.
Capital Markets Risk Intelligence #2
米ICE Benchmark Administration (IBA)が11月30日に発表した表明の中で、米ドルLIBORの一部テナーについては公表停止時期を18カ月延期して2023年6月としました。これは、FRB・OCC・FDICの共同声明にあるように、タフレガシー契約に猶予を持たせるためであり、新規LIBOR取引はヘッジ目的取引等のマーケットメイクに限定し、早期にLIBOR取引を停止することを求めています。
2020年12月25日発行
BACKGROUND
IBA の公表 抜粋 (IBA:外部サイト)
- LIBORの公表停止につき以下の内容で近々市中協議予定
- 英ポンド、ユーロ、スイスフラン、日本円:2021年12月31日を最後にLIBOR公表を停止する (全てのテナー)
- 英ポンド – overnight, 1 week, 1, 2, 3, 6 and 12 months
- ユーロ – overnight, 1 week, 1, 2, 3, 6 and 12 months
- スイスフラン – spot next, 1 week, 1, 2, 3, 6 and 12 months
- 日本円- spot next, 1 week, 1, 2, 3, 6 and 12 months
- 米ドルについては、一部にテナーにつき2023年6月30日まで公表継続を近々市中協議予定
- 1 week and 2 month USD LIBOR :2021年12月31日を最後に公表を停止する
- Overnight and 1, 3, 6 and 12 month USD LIBOR :2023年6月30日を最後に公表を停止する
- 英ポンド、ユーロ、スイスフラン、日本円:2021年12月31日を最後にLIBOR公表を停止する (全てのテナー)
FRB、OCC、FDICの共同声明 抜粋 (FRB Link a, FRB Link b:外部サイト)
- USD LIBOR一部のテナー公表を2023年6月30日まで延長することは、レガシーLIBOR取引の期日到来に猶予を与えるためである。
- USD LIBOR参照の新規取引は2021年12月31日までに可能な限り早期に停止することを金融機関に求める。
- 2021年12月31日以降のUSD LIBOR取引は、以下の限定的な場合にとどまると考える
- 中央清算機関における参加者破綻の際のデフォルト処理オークション手続
- 2022年1月以前に締結された米ドルLIBOR取引にかかる顧客サポートの為のマーケットメイキング
- 2022年1月以前に締結された銀行やその顧客の米ドルLIBORエクスポジャーに対するヘッジやリスク軽減取引
- 2022年1月以前に締結された米ドルLIBOR取引の更改(ノベーション)
FCAの声明(2020年12月11日)抜粋 (FCA :外部リンク)
- ベンチマーク規制を改正する金融サービス法案によりFCAはLIBOR等一部のクリティカルなベンチマークにつきその新規取引を禁止する権限を与えられる予定
- FCAは本権限を2021年末以前に行使する予定はない。2021年末以降の取引、例えば取引量の多い米ドルLIBORについての新規取引の制限については、米国における措置と最善の協働を検討する。日本円についても今後の評価次第である。