「金融機関向けIFRSニュース 2022年7月」(2022年8月掲載) ブックマークが追加されました
ナレッジ
「金融機関向けIFRSニュース 2022年7月」(2022年8月掲載)
銀行・証券・保険・リース・クレジットカード
デロイトが発信する IFRS関連の総合ナレッジサイト「IAS Plus」等より、特に金融機関(銀行、証券、保険やリース・クレジットカード会社等)に関連性の高いグローバルな最新動向を日本語で集約しご紹介しております。
「金融機関向けIFRSニュース 2022年7月」
デロイトが発信するIAS Plusの情報等のうち、特に金融機関に関連性の高い情報(IFRS関連に加え、日本基準やUSGAAP関連であっても関心が高そうな情報を含む)を日本語で集約し、金融機関等の皆様に向けて週次でニュース配信しております。以下は、配信した週次ニュースを月次単位で集約した記事一覧・概要(一部抜粋)となります。実際の詳細な週次ニュース配信のご要望等ございましたら、右上のお問合せからお問合せください。なお、公式の翻訳ではありませんので、参考情報としてご活用ください。時制は、各記事の掲載時点のものとなります。本文中の団体・組織名の略称については、リンク先の<凡例(PDF))>をご参照ください。
<今月のハイライト>
◆サステナビリティ
□ 今月は複数の動きがありました。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が公表した公開草案IFRS S1号「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」及び、公開草案IFRS S2号「気候関連開示」(いずれもコメント期限2022年7月29日)について、デロイトがコメント・レターを公表しました。また、金融安定理事会(Financial Stability Board)は、「気候変動に伴う金融リスクに対処するためのFSBロードマップ:2022年進捗報告書」を公表し、気候関連リスクについて、注目すべき分野や最新のスケジュールなどに言及しています。
◆会議
■ 国際サステナビリティ基準審議会による初の審議会(ISSB会議)が開催
2022年7月20日から21日にかけて国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が初開催されました。議題の中で、アジェンダの優先事項やISSBが公表した公開草案IFRS第S1号、IFRS第S2号に関する現時点でのコメントに対する回答が紹介されました。ISSBは、2022年後半に情報要請(RFI)を公表予定で、サステナビリティのトピックとして、生物多様性や循環型経済、人的資本等も含まれています。
<今月の配信記事一覧>
<記事概要>
サステナビリティ
【DTT】
- (2022年7月20日)
デロイトが、ISSBの公開草案IFRS S1号「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的な要求事項」およびIFRS S2号「気候関連開示」にコメントしました。
デロイトは、2022年3月31日にISSBが公表した公開草案IFRS S1号「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」(S1基準案)及び、公開草案IFRS S2号「気候関連開示」(S2基準案)に対するコメント・レター(S1基準案向け:全20ページ、S2基準案向け:全22ページ)を掲載しました。
【FSB】
- (2022年7月14日)
金融安定理事会が気候変動に伴う金融リスクに関するレポートを公表しました。
金融安定理事会(FSB)は、2022年7月14日に「気候変動に伴う金融リスクに対処するためのFSBロードマップ:2022年進捗報告書」(全39ページ、原題:FSB Roadmap for Addressing Financial Risks from Climate Change: 2022 Progress Report)を公表しました。本ペーパーは、2020年7月に公表された「気候関連リスクに対処するためのFSBロードマップ」に係る年次の進捗報告書として、ロードマップ公表以降の進捗状況のほか、注目すべき分野や最新のスケジュールなどを示しています。
全般
【DTT】
- (2022年7月5日)
『IFRS on Point — 2022年6月』が掲載されました。
当ニュースレター(全8ページ)では、2022年6月のIFRS財務報告等に関する重要な動きをまとめています(以下一部抜粋)。- 欧州議会と欧州理事会は2021年4月に欧州委員会が提案したCSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive:企業持続可能性報告指令)について、暫定的な政治的合意に達しました。
- 欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、2022年4月に公表したESRS(EU Sustainability Reporting Standards:欧州サステナビリティ報告基準)の公開草案(EDs)の結論に至る一連の根拠を発表しました。
- 欧州議会と欧州理事会は2021年4月に欧州委員会が提案したCSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive:企業持続可能性報告指令)について、暫定的な政治的合意に達しました。
会議
【IASB】
- (2022年7月27日)
2022年7月のIASB会議の議事メモ(DTT作成)が掲載されました。
2022年7月18日から21日にかけて開催された当会議では、以下を含むトピックが議論されました(詳細はIASB Updateをご覧ください)。
【ISSB】
- (2022年7月27日)
2022年7月のISSB会議の議事メモ(DTT作成)が掲載されました。
2022年7月20日から21日にかけて開催された当会議では、以下を含むトピックが議論されました(詳細はISSB Updateをご覧ください)。
ワーク・プラン
【IASB】
- (2022年7月25日)
IASBがワーク・プランを更新しました ─ 変更点の分析(2022年7月の会議)
2022年7月のIASB会議の結果を受けて、ワーク・プランが変更されました。
コンバージェンス
【ASBJ】
- (2022年7月19日)
第483回企業会計基準委員会の概要が公表されました。
ASBJは、2022年7月19日に開催された第483回企業会計基準委員会の審議資料を公表しました。当委員会では、今回、以下を含む事項が審議されました。- リースに関する会計基準の開発
- 金融商品取引法上の「電子記録移転権利」又は資金決済法上の「暗号資産」に該当するICOトークンの発行・保有等に係る会計上の取扱い
- (2022年7月21日)
現在開発中の会計基準に関する今後の計画が改訂されました。
ASBJは、日本基準及び修正国際基準(IFRSと企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)の開発に関する検討状況、及び今後の計画の改訂(以下の項目含む)を公表しました。- 金融商品取引法上の「電子記録移転権利」又は資金決済法上の「暗号資産」に該当するICOトークンの発行・保有等に係る会計上の取扱い
- 金融商品取引法上の「電子記録移転権利」又は資金決済法上の「暗号資産」に該当するICOトークンの発行・保有等に係る会計上の取扱い