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クライメートワイズ原則インディペンデント・レビュー 2023

他の金融サービスと同様、保険業界はネットゼロ移行の実現において重要な役割を担っている。そして、我々がClimateWise(ケンブリッジ大学サステナビリティ・リーダーシップ研究所が結成)との連携により発表したのが、「クライメートワイズ原則インディペンデント・レビュー 2023」である。2007年に発表されたクライメートワイズ原則は、保険業界が気候関連のリスクおよび機会を開示するためのフレームワークとして機能している。

 

クライメートワイズ原則
  1. 説明責任の遵守
  2. 保険業界の戦略・投資への気候関連問題の反映
  3. 気候リスクの特定・理解・管理の主導
  4. 保険業界が環境へ及ぼす影響の低減
  5. 公共政策決定への情報提供
  6. 保険業界の顧客・取引先に対する気候変動に関する啓蒙支援
  7. 報告の強化

 

2023年度の調査結果によれば、近年の保険業界ではサステナビリティ報告に関する変革的転換が進んでいる。これまでサステナビリティ報告に大きな格差がみられた状況から、今日のより整合的かつ意欲的な報告状況へ移行するためには多大な努力が求められることは否定できない。ネットゼロ経済の実現までは課題が山積しているが、保険業界全体でのサステナビリティ活動および報告に必要とされる強固な基盤はすでに整っている。

本レポートは、本年度のクライメートワイズ報告サイクルにおける重要なトレンド、将来を見据えたサステナビリティ行動のために構築された基盤、来年度の優先的トピック、そしてクライメートワイズ原則のアップデートを見据えた問題点を考察している。

 

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