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ソーシング戦略の策定と実行
デロイト トーマツ グループの戦略的ソーシングの方法論は、より効率的なソーシングおよび調達プログラムを実行する組織を確立し、さらに組織全体が効果的に調達プロセスを継続し、風土の変革を推進することを支援します。デロイト トーマツ グループは、End to Endの調達活動を管理するためのクラス最高の方法論を実装しており、その結果、実質的なコストと調達業務負荷の削減を実現します。
目次
- 激動の時代に追随できる調達の仕組み作りを支援
- 企業の競争力に直結するSourcing戦略とは
- 戦略的ソーシングの導入アプローチ
- Spend Management Levers To Drive Cost Savings And Benefits
- プロフェッショナル
激動の時代に追随できる調達の仕組み作りを支援
伝統的に調達部門は実行業務の遂行(要求元からのPO発行、納期管理、請求書の照合、買掛金の計上など)に重きを置いた活動を推進してきました。しかし、近年グローバルにおける経済構造の劇的な変化や新市場の開花、新技術の革新によって、今までの常識が通用しない環境に企業は置かれています。そのようなトレンドの中で、調達部門に求められる役割や責任、位置づけも大きく変わってきており、従来の実行業務をこなすだけであったり、サプライヤにコスト削減を要求するだけのアプローチだけでなく、戦略的に支出をコントロールする必要性が発生しています。
特にグローバルに展開し、サプライチェーンが拡大している企業にとって、グループ全体の支出をどうマネジメントしてガバナンスを効かせていくかは企業の収益やリスクに直接大きな影響を与える問題となっています。デロイト トーマツ グループのもつ、グローバルの標準的なソーシング戦略の策定と実行のアプローチは、企業の調達活動におけるパフォーマンスを最大化にするとともに、効果的なコスト削減、効率的な要求元やサプライヤのマネジメントによって企業の調達改革を支援します。
企業の競争力に直結するSourcing戦略とは
戦略的ソーシングの目的は多岐に渡りますが、以下のようなことが戦略的ソーシングの目的としてあげられます。伝統的なQCD(品質・コスト・納期)の考えに加えて、めまぐるしく変化する会社の事業方針やビジネスの状況に合わせた最適なものを供給することが求められているといえます。
- 調達コストの削減と最適化
- 供給の安定化、リスクヘッジ
- ビジネス、事業環境への適合
- スピードや正確性をもった供給の選択
- 安定した品質の供給
また、これらの目的を享受するために達成すべきポイントとしては、以下のように、自社内でも調達組織だけで出来ること、社内部門を巻き込んで達成すること、サプライヤとの関係性で実現することに分かれており、社内外のハブ機能としての調達部門の特徴が出ています。
- 競争状況を作り出すことによるレバレッジの強化
- 価格の画一性の強化(一貫した価格決定の方法論の定義)
- 支出データ、状況の見える化
- 分散したサプライヤの統合
- 多種多様なサプライヤによって分断された支出カテゴリの統合
- 標準化された調達業務
- コスト削減やオペレーション効率を改善する余地のあるカテゴリや部門のアセスメント
- 分類された品目に対して最適なサプライヤを選択するノウハウ
これらの施策を達成することによって、企業価値の向上に貢献できる調達の仕組みを構築することが可能になります。
戦略的ソーシングの導入アプローチ
戦略的ソーシングを策定し導入していくためのアプローチとしてデロイト トーマツ グループは6つのステップを定義しています。これらのステップを通じて、企業のサプライに関する戦略立案と実行に移すための基盤構築を支援します。
STEP1:Asses Opportunity(機会の特定)
アセスメントフェーズでは、支出データの収集、担当部門への質問票やインタビューを通じて品目をカテゴライズし「支出プロファイル」を作成します。そこに業界のベンチマーク指標を使いながら、どの品目カテゴリにおいてコスト削減や施策適用の余地がありそうかを特定します。
STEP2:Define Internal Requirement (社内要求の特定)
現行のソーシング業務プロセスや、各品目カテゴリの要求仕様を、デロイトが標準的に有している成熟度モデルやサーベイを通じて洗い出します。また、仕入コストのみではなく、調達に関わるそれ以外の業務コストや付加コストを洗い出し全体コスト(TOC)として構造化します。
STEP3: Asses External Supply Market (社外市場の評価)
現在取引のあるサプライヤのプロファイルを作成するとともに、重要品目に関しては、その品目が置かれている市場環境の調査も実施します。特に市況の影響を受けやすい品目における価格動向や仕入先の市場におけるポジション、買い手の寡占状況などが重要になります。
STEP4:Develop Sourcing Strategy (ソーシング戦略の策定)
STEP1にて定義した品目カテゴリが属するセグメント単位に、セグメントの特徴や属性に応じたソーシング戦略を定義します。ソーシングの効果目標を達成するためにどのドライバーに対して戦略を実行したらより良い結果が得られるかを見極めながら戦略施策の優先順位を決定していきます。
STEP5: Execute Sourcing Strategy(ソーシング戦略の実行)
RFPの雛形、品質チェックのためのアセスメントツールやサプライヤとのコミュニケーションパッケージを作成し、策定した戦略に従って、各サプライヤにRFPを実施します。サプライヤからの回答をもとにサプライヤのランキングと選択を行い、交渉のためのシナリオ(戦略、キーポイントの定義)を作成します。
STEP6: Implement Sourcing Strategy (ソーシング結果の導入)
最終的に選定されたサプライヤに対して、誰が効果創出の責任を持つのか、どのようにサプライヤとコミュニケーションを図るのか、といった導入計画を立案し実行します。導入後も継続的に効果測定できる枠組みやリスク・パフォーマンスをアセスメントする仕組みを組み合わせながら、ソーシング結果の是非をモニタリングします。