最新動向/市場予測

Deloitte UK 日系企業サービスグループ 『Brexit Newsletter (UK) - vol.34』

EU主要国での重要な選挙に向けた有権者の動向(2017年3月7日)

オランダでは3月15日に下院選の投票、フランスでは4月23日(第1回投票)と5月7日(決選投票)に大統領選挙、ドイツでは9月24日に連邦議会選挙が行われる。英国のEU離脱(Brexit)の影響を考慮しながら、最新の世論調査の結果を基に有権者の動向をまとめた。

Brexitに関する最近の動き ※詳細資料(PDF)より一部抜粋

EU主要国での重要な選挙を控え、オランダやフランスにおける右派のEU懐疑主義政党による既存政党への挑戦は、その規模を増している。

2017年はEUの主要3か国で重要な選挙が行われる。以下は、Deloitte UKのチーフエコノミストの私見を含む欧州の有権者の動向である。
  • オランダでは3月15日に下院選の投票が行われる。最新の世論調査では、Geert Wilders氏が率いる極右・自由党(PVV)がトップに立っている。Wilders氏は反移民を強く訴え、EU離脱(Brexit)の是非を問う国民投票の実施を支持している。第2位は、Mark Rutte現大統領が率いる中道右派の与党・自由民主党(VVD)となっている。
  • しかし、PVVが過半数を獲得するには、他の右派政党か中道右派政党と連立を組まなければならない。Rutte大統領はVVDがPVVと連立を組むことは「ありえない」と述べており、Wilders氏が政権を獲得することは事実上ないと見込まれている。Wilders氏が一番望んでいることは、政策に影響を及ぼすだけの議席を獲得することだと思われる。
  • フランスの大統領選挙は、4月23日(第1回投票)と5月7日(決選投票)に行われる。最新の世論調査では、第1回投票の結果はMarine Le Pen氏が率いる右派・国民戦線が首位となっている。Le Pen氏は、ユーロ圏から完全に離脱するというこれまでの姿勢を軟化させ、EU加盟国としてのEUとの再交渉に意欲を示している。Le Pen氏が優位となり、勝利する可能性が高まったことで、金融市場では、ユーロやフランス国債が売られるなどの影響が出ている。
  • 次いで、中道右派・共和党のFrancois Fillon氏、新党「En Marche!」を立ち上げた中道のEmmanuel Macron氏が支持を得ている。

その他、先週までのBrexitおよび欧州の政治経済に関する主な動きは以下の通りである。
  • 英上院は、リスボン条約50条に基づく通知を行う権限を政府に与える法案に対し、Brexit後も英国在住のEU市民に居住権を保障することを求める法案の修正案を賛成多数で可決した。
  • Philip Hammond英財務相は、英国がBrexitを成し遂げるには「蓄え」が必要だと述べ、今週発表する予算案には追加支出の余地がほとんどないことを示唆した。
  • ドイツのAngela Merkel首相は、移民の流出を食い止めるため、アフリカに対する援助と投資を増加させる計画の概要を明らかにした。
  • フランス大統領選では、中道右派のFrançois Fillon候補が、60名以上の共和党員の支持を失った。
Brexit Newsletter (UK) - vol.34 (PDF, 699KB)

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