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Deloitte UK 日系企業サービスグループ『Brexit Newsletter (UK) - vol.84』

英国議会でのEU離脱協定の承認決議を注視(2018年12月4日)

Theresa May首相は、今月の英国議会でEUとの離脱協定が否決された場合、合意なき離脱(ハードBrexit)への備えを強化すると述べた。また、欧州理事会のDonald Tusk議長は、離脱協定を英国議会が否決した場合、EU側はBrexit自体を取り止めとするか、合意なしに英国を離脱させるかのいずれかの措置を講じる構えを見せるなど、英国議会の離脱協定に対する判断に注目が集まっている。

Brexitに関する最近の動き ※詳細資料(PDF)より一部抜粋

先週と異なり、今週はBrexitを巡り大きな動きはなく、英国では来週に予定されている英国議会での離脱協定の承認決議とそれに伴いもたらされるBrexitの行方に関する報道が多く、世論の注目を集めていることが窺える。

先週までのBrexit、欧州の政治および経済に関する主な動きは以下の通りである。
  • 英国の食品加工業の業界団体であるFood and Drink Federationの会長によると、冷凍・冷蔵食品の保存のための倉庫は現時点で事実上、予約で埋まっているという。
  • 英国はBrexit後にはEUの衛星プログラムである「ガリレオ計画」の軍事関連情報を利用できなくため、英国は米国の全地球測位システム(GPS)の協力を得ながら独自のシステムを構築することになる。
  • 英国のTheresa May首相は、今月の英国議会でEUとの離脱協定が否決された場合、合意なき離脱への備えを強化すると述べた。
  • 英国の影の財務相であるJohn McDonnell氏は、移行期間に関する合意が否決され、かつ労働党がMay首相に対する不信任決議を求めるも総選挙に持ち込めなかった場合には、2回目の国民投票の実施は不可避であると述べた。
Brexit Newsletter (UK) - vol.84 (PDF, 595KB)

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