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サプライチェーンにおけるリスクマネジメントサービス
サプライチェーンをとりまく環境の不確実性が一段と高まる中、サプライチェーン自体の複雑性も増加する一方です。このような状況の中で、経営者は、新たな課題として、環境の変動によるリスクに対してサプライチェーン全体として適切にマネジメントすることが求められています。中でも、サイバー、コンプライアンス、地政学、BCPに関連したリスクへの対応の重要性が注目されています。
解説動画(15分)
サプライチェーンを取り巻くリスクの増大
新しいテクノロジーの活用/サイバーリスクの増大
新しいテクノロジーの活用が進むことにより、サイバーリスクなどのITに関するリスクはサプライチェーン全体への影響を勘案した対応が求められてきています。またサプライチェーンのリスクを把握・管理するうえでもアナリティクスやAIなどの新しいテクノロジーを活用していくことが求められてきており、実際に一部の企業では試みが始まっています。
コンプライアンスリスク/レピュテーションリスクの増大
サプライチェーンが複雑化するにつれて、サプライチェーンの構成要素のブラックボックス化が進み、想定外のコンプライアンスリスクが顕在化する事例が増えています。特に取引先は、自社の影響力が行使しづらいにもかかわらず、リスクが顕在化した場合には、自社にも多大な悪影響が及ぶ可能性があるため注意が必要です。また、SDGs等への関心の高まりから、人権や環境など、法規制以外の領域でも対応が必要となってきています。
自然災害リスクの増大
集中豪雨の多発や東日本大震災のような自然災害リスクへの対応だけではなく、COVID-19等のパンデミックリスクへの対応も、進めていく必要があります。パンデミックリスクにおいては外出に制限等が加わることが予想されることから、平時からスマートワークの進展に取り組んでいくことも重要です。また情報システムが複雑になる中で、システム停止による事業停止リスクについても意識する必要があります。
サプライチェーンを取り巻くリスクへの対応
これら、増大するサプライチェーンのリスクに適切に対応するためには、サプライチェーンの各構成要素に対する個別の取組みも重要ですが、サプライチェーン全体として最適化されているかという視点も非常に重要となります。デロイト トーマツ グループでは、サプライチェーン全体に係る課題について、各種サービスを取り揃えております。
想定される代表的な課題と各種サービス例
地政学リスクの増大
米中の貿易摩擦、英国のEU離脱、各種FTAの締結等、企業をとりまく外部環境は今日大きな変化にさらされています。これらの地政学リスクにサプライチェーンとして適切に対応することが今後ますます重要になると考えられます。特に、中国では「サイバーセキュリティ法」「暗号法」といったようにテクノロジーに対する規制が厳しくなっているため注意が必要です。