Digital Solutionビジネスの成功への道筋~ライフサイエンス企業の持続的成長ドライバーの実装~

  • Digital Business Modeling
2021/11/1

本邦におけるSaMD/Non-SaMDビジネスの課題を分析し、ライフサイエンス企業に求められるSaMDビジネスの成功要因とビジネス拡張の道筋を考察

現在、高齢化に伴う社会保障費の高騰を背景に医療財政の再建が喫緊の課題となっており、各国政府は革新多岐なDigital 技術を活用した医療の効率化に注力しています。Digital技術を活用するヘルスケア製品群は現時点では開発途上の段階にありますが、COVID-19の感染拡大を背景に様々な分野で指数関数的に製品が増加しており、海外においてはヘルスケアの課題を包括的に解決することを企図したオンラインとオフラインを融合させたサービスが数千万人のユーザーを獲得する等大きな成功を収めつつあります。

また、我が国においてもSaMD(医療機器プログラム)が初めて承認・償還を取得し、そのような製品を専門に承認審査する部署がPMDAに設立される等、急速にビジネス環境が整いつつあります。多くの企業がDigital技術を活用するヘルスケア製品の開発に取り組む一方で、マネタイズが難しい領域であることから、成功している企業が少数にとどまるのも現実です。

このような状況下、製薬/医療機器企業や保険会社をはじめとするライフサイエンス企業は、自社の事業戦略にDigital 製品をどのように取り込むのか、自社のDigital 戦略を再考する時期に差し掛かっているといえます。

本稿では本邦におけるSaMD/Non-SaMDビジネスの課題を分析し、ライフサイエンス企業に求められるSaMDビジネスの成功要因とビジネス拡張の道筋について考察します。

SaMDビジネスの留意点

Digital Solutionビジネスの成功への道筋

PROFESSIONAL

  • 大川 康宏

    デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
    ライフサイエンス & ヘルスケア ディレクター

    日系コンサルティングファームを経て現在に至る。ライフサイエンス業界に20年以上携わり、製薬企業を中心に、事業戦略、組織変革、デジタルトランスフォーメーション、R&D戦略等のプロジェクトを手掛ける

  • 眞砂 和英

    デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
    ライフサイエンス & ヘルスケア シニアマネジャー

    製薬企業にて創薬研究に従事後現職。製薬、医療機器メーカーに加え、民間保険会社や通信系企業といった異業種企業を対象に、最新のデジタル技術や医療データを活用したライフサイエンス・ヘルスケア業界への新規事業検討プロジェクト中心に手掛ける。

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