一人一人をプロフェッショナルとして信頼し、個々の働き方を尊重する
座談会(現場職員インタビュー)
上から時計回りにヴァイス プレジデントA、B、C
Q.今までのキャリアと現在の業務内容を教えてください
A. 海外の大学卒業後、新卒で事業会社に入社してソフトウェア開発に携わり、その後デロイトではないBig4で主にフォレンジック、不正調査系のデータ分析を2年ほど担当していました。DTFAに入社後はバックグラウンドを活かして不正調査を担当していましたが、最近ではM&A関連のサービスも提供しています。また、プライベートでは今年1月に初めての子どもが生まれ、妻の育休取得に合わせて私も2ヵ月間の育休を取りました。育休の間は、ふたりの家族に子どもを会わせるため、カナダにいる妻の親戚のところへ2週間、私の故郷であるドイツで6週間過ごしました。上長へ育休を申し出たときは、「早く帰ってきてほしい」とは言われましたが(笑)、「是非育休を取得してください」と快く受け入れてくれました。
B. 大学院卒業後はシステムエンジニアを経て、放送局にキャリアチェンジをし、3社目で監査法人トーマツに入社しました。そこで初めてバリュエーション業務をゼロから学び、気付けば監査法人からDTFAに転籍して10年以上経ちます。一貫してバリュエーション業務を担当していましたが、最近ではクロスボーダー案件が増え、M&A案件に多く携わるようになりました。監査法人からDTFAに転籍し、産休育休を2回、それぞれ1年弱ずつ取得しており、今、小学5年生と小学2年生の男の子がいます。入所当時は、私の周りに「子どもがいる女性」がいなかったこともあり自分自身の中で仕事と育児のバランスをどのようにとるか、試行錯誤し悩んだ時期もありました。しかし、今は子どもも小学生になっているので、育児も楽になり、仕事と育児の両立が出来ていると自負しています。育児も仕事もとても楽しく、充実した毎日を過ごしています。
C. 新卒で日系大手証券会社に入社し、M&A業務を担当した後、DTFAへ入社しました。DTFAに入社して以降一貫してM&Aアドバイザリー業務に従事してきました。M&Aアドバイザリー業務では、企業の合併、買収、あらゆる組織再編に関し、プロセス管理、デューデリジェンス支援、企業価値分析、契約交渉、クロージング支援等、すべてのフェーズにおいてクライアントに寄り添ったアドバイスを提供します。第一子の育休から復職した後は、初めての育児と仕事との両立は難しい側面もあり、会社に相談し、一時はバックオフィス業務に移りました。そして暫くした後にフロント業務に復帰し、現在は第二子の育児休職中です。
Q.DTFAで過ごしてきた中で印象的だった出来事は
A. 今年、育児休暇中に昇格したのですが、その時私は故郷であるドイツに帰っており、日本にいる上長から電話で直接「おめでとう」と伝えもらいました。育児休暇中に昇格することは日本の普通の事業会社ではなかなか無いと思うのですが、育休中にも関わらず直接連絡を取って頂いたことも、とても印象的でしたね。
C. 私も育児休暇中に昇格しました。突然上長から直接連絡があって、びっくりしました。この会社ならではの、有り難いお話でしたね。
A. この業界ならではかもしれません。
B. 私は、2年前に留学した時のことが印象的でした。ちょうど留学しようと検討していた時に、たまたまデロイトのブリスベンのメンバーとオーストラリアの案件を一緒に担当しており、社内チャットで(笑)オーストラリアへの留学を考えていることを伝えたところ、「パートナーを紹介するよ」と言って頂き、本当に現地のパートナーを紹介してもらいました。また、そのときの日本の上長にも相談したところ、快く全面的に協力して下さいました。現地のパートナーにも、到着初日から本当にお世話になりました。思いもよらないところから、人と人との繋がりで自分のやりたかったことが実現でき、デロイトのネットワークの凄さ、優しさ、サポーティブなところにとても感動しました。恐れず、自分が一歩踏み出せば、周りには気持ちよく協力してくれる、温かい人がたくさんいて、可能性は自分の想像をはるかに超えて広がった、この会社に入って本当によかったと思った出来事の一つです。
C. オーストラリアの留学中、お子さんはどうされていたのですか?
B. 2人の子どもも一緒に行きました。それから、子守のために自分の親も連れて行きました(笑)。とても良い環境で、8か月くらいパースに滞在していましたね。
A. 最近、他にもそういう方がいましたよね。旦那さんの都合があり、シカゴ事務所で仕事できないかと会社に相談したところ、1か月足らずでシカゴ赴任のOKをもらったらしいですよ。
B. そういったことが叶うのが良いですよね。ただ、自分から声を上げないとそういうことは起こりません。自分から声を上げて動けば何かが変わる、やりたいことができる可能性がある。普通の事業会社だと恐らく無いでしょうが、DTFAでは実現できる、本当に有り難い環境だと思います。
C. 私は、第二子妊娠中に切迫流産になった時のことが印象に残っています。すぐに病院に行き、診断を受けたところ、幸いにも安静の程度は軽く、念のため2週間程度自宅で過ごすようにとのことになりました。ただ、その時はちょうど重要な案件が走り出したタイミングで、私が1人で担当していた作業も納期が迫っている状況でした。自分としてはどうしてもやりたい案件だったため、医師と相談し、チームの上長にも事情を話して在宅で分析業務を行い、無事にクライアントへの報告期日に間に合わせることができました。それだけであれば大した話ではないのですが、実はこれには後日談があります。暫く後に先輩から聞いたのですが、私が切迫流産の報告をした直後、チーム内で「無理をさせてもいけないし、Cさんを担当から外して他のメンバーを入れた方が良いのではないか」という話も出ていたそうです。しかし、最終的なチームの意見としては「Cさんが『やる、できる』と言ったのだから大丈夫だよ、任せよう」ということになり、万が一のためのバックアップ体制を準備しつつも最後まで私に任せてくれました。私にはそれがとても嬉しかったです。当然、「今回は他の人に任せるから気にせずゆっくり休んで」と言うこともできましたはずですが、そうではなく「Cさんができると言ったことだから信頼しよう、Cさんなら大丈夫」と私の判断を信頼して任せてくれたことが、子育てしている方が周りにいなくて不安だった私にとって、本当に有難く嬉しかったのを覚えています。復職してから実感しているのは「できる」「できない」をきちんと伝えないといけないということです。できないことを「やります」と言って、「子どもが熱を出してやっぱりできませんでした」というのはクライアントにもメンバーにも迷惑がかかります。様々な状況を勘案して「できます」というのも覚悟がいるし、「できません」というのも心苦しいので覚悟がいるし、「できる」「できない」を伝える時はとても気を遣っています。このような日々のせめぎ合いがある中で、あの時、私の相当の覚悟をこめた「やります、できます」を、メンバーが信頼してくれたこと、それがとても嬉しかったのです。このメンバーと仕事ができてよかったと心から思った瞬間でした。信頼できるチームで一緒に仕事させてもらって本当に良かったと感じます。
B. 「できる」「できない」って本当に難しいですよね。
C. 過度に気を遣われて仕事を任せてもらえないのは本意ではないのですが、かといって、どんどん仕事を任されてもそれはそれで負担になりますし、だからこそ自分から発信していくことが大事だと実感しています。
Q.育児との両立について
A. 私が日々意識しているのは「割り切って仕事を終わらせる」ということです。「これは今じゃなくてもいいな」という作業等は切り上げて帰宅するようにしています。「毎朝の子どもの面倒は自分が見る」や「週末1日は家族と一緒に過ごし、自分が面倒を見る」等も意識しています。今日、皆さんとお話しできた中で気になっているのは、私の子どもはまだ小さいので、共働きの場合の幼稚園のお迎え等はどう調整されているのか、お聞きしたいですね。
B. 私の場合は、子供が腹痛で小学校を休んだ日などは、在宅勤務を活用しています。まだ保育園児だったときはよく呼び出しがあり、そういう時は仕事を途中で中断して一旦迎えに行って家に帰ってから、在宅で業務の続きをしていました。ちょっとした用事のためにわざわざお休みを取ったりする必要がない、というのはとてもありがたいことだと思っています。
C. 早く仕事を切り上げて帰っても、急ぎの用件で仕事の電話がかかってくることもあります。それでも、何でも相談できる上長や先輩に恵まれているので、私が電話に出られない時は先輩方に折り返しを頼むことも多々あります。どんなことが起きても、周りの理解があるのが大きな救いですね。また、家でも仕事ができるというのは本当にありがたいことで、それがなかったらどんなに頑張っても難しいと思います。割り切りが大事というのも勿論ですが、どうしても必要な時に家で仕事ができる環境が整っているのは有り難いです。あと、DTFAではチームの編成に際してもメンバーの意思を尊重してくれるので、「もう一人サポートしてくれる人を入れてください」「今の状況ではこれ以上の案件には入れません」といった希望についても考慮し、無理なく案件に携わることができているのも大きいと思います。代わりに、自分が引き受けた仕事については責任をもって対応するように心がけています。
B. それから、フレキシブルに対応可能なところも良いですよね。例えば、9時から17時まで席に座って仕事をしなければならない、という環境ではなく、途中で抜けて戻ってくる、ということも全く問題なくできます。この前も学校で面談があった時、途中で業務を抜けてまたオフィスに戻って来ました。そういった中抜け等を、わざわざ上長に紙などで申請しなくても、自分の裁量でできるところが、この会社で働き続けるのに有用な点だと思います。これも、会社が一人一人をプロフェッショナルとして信頼してくれているからこそできることだと思うので、私たち個人が、周囲の信頼を裏切ることのないよう、日々真摯な態度で仕事に取り組む必要があるのだと感じています。ときに大変なこともありますが、子供がいるからこそ家に帰ると仕事の大変さを忘れられ、充実した仕事があるからこそ子供との時間がより愛おしく感じられ、私にとってはバランスの取れた毎日を過ごすことができています。
A. 自分の責任は自分で負うということは、その分本当に自由だと思います。お互いを信頼しているからこそ成り立っているものですね。
Q.これからDTFAにジョインするかもしれない今このページを読んでいる方へ
A. 自分で責任を取って自由に行動することが可能な会社です。在宅勤務や休暇の取得は、上長に相談することは必要ですが、申請書を記入して、という形式的なやり方ではなく、自分で責任を取りさえすればいくらでも柔軟に行動できます。ただ、何かやりたいことや変えたいことがあった際には、自分から行動することが重要ですね。
C. DTFAは一言でいえば自由な会社です。ゆえに、仕事の仕方は自分次第。子どもが小さいうちは仕事をセーブしたいと思えば、時短勤務や在宅勤務を選択したり、案件アサイン・職務内容についても考慮してもらうことが可能です。子育てが少し落ち着いたのでもう少し働きたいと思えば、声を上げれば信頼して任せてもらえますし(もちろん責任は伴いますが)、それらを実現できる環境・サポートも充実しています。プライベートとの両立に関して言えば、DTFAの制度や環境について心配することはないと思います。一方、そういった整った環境の中で働き方を決めるのは自分次第なので日々自身の中で試行錯誤ではありますが、これ以上にやりがいのある働き方ができる会社はないと思います。
B. 子供がいても、本人の意思を尊重して同じように責任を与えられる一方で、苦しいと感じる時は異動等で会社が対応してくれるというのも、キャリアを積んで行くうえで、とても有り難いですね。私のように子供がいる女性も徐々に増えてきており、会社として、子育てママをサポートする体制になってきていることを、ここ数年でとても強く感じています。在宅勤務などの制度を活用しながら、自分自身のスタイルで仕事ができる環境になってきていますので、仕事も家庭も充実させたい方は是非検討していただければと思います。