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LIBOR停止に係るFCA声明と金融機関への影響について

Capital Markets Risk Intelligence #3

2021年3月5日、FCAはLIBORベンチマークの将来の公表停止および指標性の喪失について声明を発表し、cessation effective date以降のフォールバックスプレッドが確定しました。金融機関は注意深いモニタリングとともに変更のタイミングを決定していく必要があります。

2021年3月30日発行

BACKGROUND

  • 2021年3月5日、FCAはLIBORベンチマークの将来の公表停止および指標性の喪失について声明(以下、FCA声明)を出した。
  • Bloomberg Index Services Limited(以下、BISL)は、FCA声明がISDAプロトコルのIndex Cessation Eventに該当すると判断し、「IBOR Fallback Rate Adjustment Rule Book」に基づき全てのLIBOR(すなわちすべての通貨、すべてのテナーのLIBOR)に係る調整スプレッドを2021年3月5日に確定した。
  • IBAは、プレスリリースを通じて、2020年12月4日のLIBORベンチマークの公表停止に関するコンサルテーション結果をまとめた声明(以下、IBA声明)を公表し、そこでは市場参加者の多くがコンサルテーションに賛同することが示された。

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KEY CONSIDERATIONS

  • 今回のFCA声明を受け、cessation effective date以降のフォールバックスプレッドが確定した。これを受け、Cessation effective date以降にフィキシングを迎えるLIBOR参照のキャッシュフローの見積もりは、フォワードLIBORを用いる方法と、フォワードOISに調整スプレッドを加味する方法のそれぞれが考えられることとなった。現状は、前者の方法を用いている金融機関が多いと推察されるが、将来どこかの時点で後者に移行していく必要がある。留意すべきは、この将来の変更時点で両者の方法に時価の差異が生じている場合、時価の不連続なジャンプが発生してしまうことであろう。金融機関は注意深いモニタリングとともに変更のタイミングを決定していく必要がある。

  • ARRCは、USD LIBOR参照取引の年内停止目処の勧告を繰り返している。本邦金融機関や事業法人にとっても、USD LIBORは重要なベンチマークである。主要なUSD LIBORの停止が約18カ月先延ばしになったことで、USD LIBOR参照の既存ポジションのフォールバック対応には相応の時間の猶予ができた。この機会に、金融機関や事業法人は、SOFR参照の金融商品やデリバティブの新規取引の取り扱い体制を進め、年内の体制整備を完了させたい。マーケットメイカーにはSOFR参照デリバティブの流動性を高めることに期待したい。一方、バイサイドである金融機関や投資家はSOFR参照の金融商品の取り扱い体制の整備を急ぐことである。これは、リスク管理や事務オペレーションのみならず、外部ベンダーへの依存度が高いシステムの対応も含まれる。

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