最新動向/市場予測

Deloitte UK 日系企業サービスグループ『Brexit Newsletter (UK) - vol.107』

(2019年7月23日)

保守党員投票の結果、Boris Johnson 氏がJeremy Hunt 氏に勝利し、次期保守党党首および英国首相となることが決定した。Johnson 氏は10 月31 日に迫る離脱の期限に向け合意なき離脱も辞さない構えを示しており、Brexitに向けた今後の動向が注目される。

Brexitに関する最近の動き ※詳細資料(PDF)より一部抜粋

先週までのBrexit、欧州の政治および経済に関する主な動きは以下の通りである。

  • 保守党員による投票の結果、Hunt 氏の 46,656 票に対し Johnson 氏は92,153 票を獲得し、Johnson 氏が保守党党首に選出された。Johnson氏は 7 月 24 日に Theresa May 首相に代わり英国首相に就任する。
  • Johnson 氏は、勝利演説にて、10 月 31 日に EU から離脱する、実現できるという新たな精神がもたらすあらゆる機会を活用すると述べた。
  • 保守党員投票の結果以前に、イングランド銀行は、合意なき離脱となる可能性が実感として高まっているとして、そうなれば経済の混乱という重大なリスクがもたらされると述べた。また、同行金融政策委員会のGertjan Vlieghe 委員は、合意なき離脱となれば、政策金利はゼロに近い水準まで引き下げられる可能性があると述べた。
  • 労働党の Jeremy Corbyn 党首は、2 度目の国民投票を実施する必要性について 9 月に議会で主張するとしたものの、解散総選挙となった場合に労働党が離脱と残留のいずれを支持するのかについては明らかにしなかった。
  • 先週のポンドの値動きは、Hunt 氏と Johnson 氏の妥協のない発言により合意なき離脱に対する懸念が高まったことから一時急落した。
Brexit Newsletter(UK) -vol.107 (PDF, 687KB)

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