最新動向/市場予測

Deloitte UK 日系企業サービスグループ『Brexit Newsletter (UK) - vol.108』

(2019年8月6日)

Boris Johnson 首相は、Sajid Javid 新財務相をはじめとして、閣僚に2016年の国民投票時に離脱を支持した人物のみを指名した。しかし、地方選挙での保守党の敗北によって下院では野党との議席差は1 議席にまで縮まっており、下院での支持基盤が盤石ではない中で、どのように離脱条件をまとめていくのかが注目される。

Brexitに関する最近の動き ※詳細資料(PDF)より一部抜粋

先週までのBrexit、欧州の政治および経済に関する主な動きは以下の通りである。

  • Johnson 首相は、アイルランド国境に関するバックストップ案の削除を求めたが、EU 側は受け入れられないとしている。
  • Johnson 首相は元内相のJavid 氏を財務相に、Priti Patel 氏を内相に、Dominic Raab 氏を外相に指名した。同氏が指名した閣僚はすべて、2016 年の国民投票で離脱を支持した人物である。合意なき離脱に強く反対していたTheresa May 前首相が指名した閣僚は、辞任するか罷免となった。前閣僚の多くは引き続き閣外から合意なき離脱に反対する姿勢を示しており、新首相の直面する課題が浮き彫りになっている。
  • EU への残留を支持する自由民主党の新党首には、Jo Swinson 氏が選ばれた。
  • IMF は、合意なき離脱は世界経済の成長にとって脅威となると警告した。
  • 合意なき離脱の可能性に対する投資家の懸念の高まりから、ポンドは対ドルおよび対ユーロで2 年半ぶりの安値となった。
  • ブレコン・アンド・ラドノーシャー選挙区の補欠選挙では自由民主党が勝利し、与党と野党との議席差はわずか1 議席となった。
Brexit Newsletter(UK) -vol.108 (PDF, 710KB)

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