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Deloitte UK 日系企業サービスグループ 『Brexit Newsletter (UK) - vol.73』

英国政府がEU離脱に当たりソフトBrexitを志向するBrexitホワイトペーパーを公表(2018年7月24日)

アイルランド政府がソフトBrexitに向けた確実な進展として歓迎する一方で、EUのMichel Barnier主席交渉官は、EUの意思決定の自律性を奪うものであるとして否定した他、 欧州最大の金融街であるシティ・オブ・ロンドンは単一パスポート制度の利用継続を断念するとした英国政府の交渉方針は金融サービスセクターにとっては痛手との見解を示している。

Brexitに関する最近の動き ※詳細資料(PDF)より一部抜粋

英国政府はEU離脱に当たりソフトBrexitを志向するBrexitホワイトペーパーを公表した。肯定的なコメントも一部見られたものの、英国内の離脱派議員やDonald Trump米大統領、EU側のMichael Barnier主席交渉官からは否定的なコメントがなされている。 
 

先週までのBrexit、欧州の政治および経済に関する主な動きは以下の通りである。 
  • 英国政府は、EU離脱後のEUとの関係構築についての交渉方針を示したBrexitホワイトペーパーを公表した。Boris Johnson外相とDavid Davis離脱担当相の辞任は、この方針に反発したことによるものである。
  • Donald Trump米大統領は、Theresa May首相の方針は米英間の貿易協定締結の機会を潰すものだと批判すると同時に、同首相のBrexitをめぐる交渉手腕を「残念なものだ」と評した。
  • またMay首相によると、Trump大統領は同首相に対してBrexitに関してはEUと交渉するのではなくEUを提訴するよう助言したという。
  • アイルランド政府は英国政府のBrexitホワイトペーパーについて、ソフトBrexitに向けた確実な進展だと述べ、歓迎した。
Brexit Newsletter (UK) - vol.73 (PDF, 490KB)

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