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コンダクトリスク・ヒートマップ

隠れたリスクを包括的に捕捉し、管理するための態勢構築情報提供

企業や役職員による顧客・市場・環境・社会・株主・従業員に悪影響を与える行為により、企業の価値を毀損するリスク、ミスコンダクトの顕在化を防止する一助となります。

コンダクトリスクが企業経営に与えるインパクト

最近、コンダクトリスク管理が着目されています。一部の先進的な企業や金融機関では対応されつつありますが、多くの企業においては「自社におけるコンダクトリスクとは何なのか?」、「オペレーショナルリスクや風評リスク、コンプライアンスとは何が異なるのか?」、「定義や規定、規則はどこにあるのか?」、「何に気を付け、何を管理するのか?」など、個々の企業におけるコンダクトリスクの明確化を検討されている段階ではないでしょうか。日本では金融庁から「コンプライアンス・リスク管理に関する 傾向と課題」などが公表されていますが、コンダクトリスク管理の統一的なルールが存在していない状況(2022年1月時点)です。そこで、個々の企業がビジネスモデルや固有のリスクに基づいたコンダクトリスクを定義し、その定義を前提としたリスク管理のためのフレームワークの構築が必要な状況となっています。

コンダクトリスク(ミスコンダクト)はビジネスモデルやオペレーションモデルの全域で発生する可能性があるため、想像さえしていなかったような些細なことが発端だったにも関わらず、ミスコンダクトが引き起こすリスク損失が自己資本比率を大きく悪化させるといった企業の経営基盤を揺るがす事例も発生しており、マイナスインパクトの大きさは計り知れません。

 

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ミスコンダクト事例から予防すべき体制づくりを

事前の捕捉が難しいとされるコンダクトリスクにおいて、先を見据えフォワードルッキングに捕捉し適切な管理ができる態勢構築と共に、社内におけるコンダクトリスクの定義付け、報告、提言、管理などが求められています。それらを実現させるひとつの手法として、各国で公表される規制や外部で発生しているミスコンダクトの事例から学ぶことが有効です。しかしながら、グローバル化している今日の情報社会においては、「各国の規制がどの様に結びついていて、自社にどの様な影響を与えるのか」、「各国で発生したミスコンダクトは何が要因だったのか」といった点について、自社のみで様々な情報を適切に判断するのは困難であり、情報収集自体に労力と工数を要します。また、情報収集を行う専門家が不足していることで、社内における人材確保も困難な状況が増えている中、捕捉し難くインパクトが大きいコンダクトリスクは、明日にでも企業の経営基盤を揺るがす恐れがあり、企業は早急の対応が求められています。特に、最近は企業にESGやSDGsを考慮した行動が求められておりますので、その重要性が日々増しております。

 

フォワードルッキングな管理態勢の構築の実現

コンダクトリスクは様々な捉え方が可能ですが、デロイト トーマツでは、企業や役職員による顧客・市場・環境・社会・株主・従業員に悪影響を与える行為により、企業の価値を毀損するリスクと定義しています。

ミクロ(企業のリスク管理)とマクロ(マクロ経済金融分析)双方のエキスパート集団で構成される、有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターでは、グローバルと主要な4つの地域(日本、米国、英国、欧州)にて定点観測した規制と事例をリスク項目に分類し、月に1回、定期的に情報提供を行います。さらに、オプションでコンダクトリスク管理を行う上で参考となる影響の大きな事案を数件選択し、そのトピックについての資料提供と解説訪問(オンライン可)を四半期に1回行います。それらの資料を基に、各国の規制の結びつきや、自社に与える影響を定期的に一覧化・可視化することができます。また、具体的な事例をタイムリーに把握・理解できることから、本サービスで得た情報を基に社内におけるコンダクトリスクの定義付け、報告、提言、管理に関するディスカッションに活用できます。それにより、コンダクトリスクに関するフォワードルッキングな管理態勢の構築につなげ、不正会計やデータ改ざん等のミスコンダクトの顕在化を防止する一助となります。

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デロイト トーマツのコンダクトリスク情報提供サービス

コンダクトリスクの資料を毎月20日以降に配信するスタンダードプランと、月次資料に加えデロイト トーマツがコンダクトリスク管理を行う上で参考となる影響の大きな事案や規制、準備を要する必要性が高い事案などについて四半期に1回ご訪問し、解説を行うプレミアムプランの2つのプランをご用意しております。

 

 

資料名

内容

ご提供プラン

スタンダード

プレミアム

1

ヒートマップ

主要国・カテゴリー別に定点観測した各事象を分類し、そのリスク度合いにより色分けをしたヒートマップ

2

直近1カ月のミスコンダクト事例

4地域(日本、米国、英国、欧州)+ その他の地域で発生した事象を6つの分野(➀企業価値の毀損、②顧客利益の侵害、③市場における公正取引の侵害、④従業員利益の侵害、⑤環境・社会・公正取引への悪影響、⑥テクノロジー)に分類。直近に発生した特に重要なミスコンダクトを抽出した事例集

3

6つの分野の規制・ミスコンダクト情報

6つの分野における規制の整備状況、ミスコンダクト事例、企業が対応すべきアクションを取り纏めた詳細資料

4

トピック解説

影響の大きな事案に対して、管理を行う上での有用な視点についてのコメントや今後の動向を注視すべきものについて専門家が企業に訪問して解説

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資料イメージ:スタンダードプラン
資料イメージ:プレミアムプラン

リスクインテリジェンス メールマガジンのご紹介

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックする「リスクインテリジェンス メールマガジン」では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。
同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員である有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。
メールマガジンをご希望の方はデロイト トーマツ グループ Webサイトからご登録ください。

デロイト トーマツ メールマガジン www.deloitte.com/jp/mm/risk
 

プロフェッショナル

勝藤 史郎/Shiro Katsufuji

勝藤 史郎/Shiro Katsufuji

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 マネージングディレクター

リスク管理戦略センターのマネージングディレクターとして、ストレス関連情報提供、マクロ経済シナリオ、国際金融規制、リスクアペタイトフレームワーク関連アドバイザリーなどを広く提供する。 2011年から約6年半、大手銀行持株会社のリスク統括部署で総合リスク管理、RAF構築、国際金融規制戦略を担当、バーゼルIII規制見直しに関する当局協議や社内管理体制構築やシステム開発を推進。2004年から約6年間は、同... さらに見る