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サステナブル・ブランディングと社会的インパクト可視化の両輪

Sustainable Branding & Social Impact Measurement

企業の競争力強化や中長期的な成長にESG/SDGsの観点が欠かせないとの見方が広まる中、ESG/SDGsへの取り組みを企業価値に反映させることや社会的インパクトの定量化への関心が高まっています。

デロイト トーマツでは、ESG、ブランディングならびにエコノミクスの専門家がタッグを組み、サステナブルな時代に適応したブランド強化に社会的インパクトの可視化を組み合わせることで、事業成果や企業価値への反映をはじめ、ESG経営の実装および高度化と、社内外のステークホルダーとの間での”腹落ち”感のある効果的なコミュニケーションの実現を支援します。

 

なぜ今サステナブル・ブランディングと社会的インパクトの可視化が重要か

多くの日本企業は、ESG投資家をはじめとするステークホルダー等の要請に対応する形で非財務情報の開示に積極的に取り組んできました。にもかかわらず、投資家や消費者等の間では、日本企業が「サステナブル先進企業」として認知されている例は多くありません。また、ESG経営やSDGsへの取り組みが当たり前になる一方で、自社の活動が事業成果につながるのか実感が持てない、理解を得られないという声も多く聞こえてきます。

他方では、SDGsへの取り組みによる効果に関する調査では、回答者のうち、37%が「企業イメージの向上」に、31%が従業員の定着や生産性向上につながり得る「従業員モチベーションの向上」といったブランディングに関する項目に効果を感じたという結果もでています。

出所:帝国データバンク「SDGsに関する企業の意識調査(2022年)」よりデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社作成

 

まだ十分な効果を感じられていない企業や、今後より一層の価値創造/企業価値向上を目指す企業においては、これまでの自社の努力を無駄にせず、投資家や顧客・生活者、求職者などから適切な評価を得るために、ブランド価値や社会的価値を顕在化するための積極的なアクションが、より一層求められているのではないでしょうか。

 

本サービスの特長

本サービスの特長は、価値創造の源泉のひとつであるブランディングにサステナビリティの観点を組み込むだけではなく、サステナビリティへの取り組みによる成果を社会的インパクトとして定量的に可視化することで、経営管理手法の一環としてモニタリングしPDCAに役立てることができる点にあります。

 

サステナブル・ブランディングとは

サステナブル・ブランディングとは、ESG経営が当たり前になった時代において、自社独自の「らしさ」あるいはパーパスを起点に事業活動と社会課題解決を両立し、経営の上流から下流まで自社のストーリー・
企業姿勢・コミュニケーションを訴求・管理していく、ひと繋ぎのブランド強化活動を指します。

 

価値協創ガイダンス2.0では、投資家向けに価値創造ストーリーを説明するためのフレームワークを提唱していますが、デロイト トーマツのサステナブル・ブランディング支援では、資本市場における企業ブランディングだけでなく、商品・サービス、施設・店舗等の空間づくりといった実社会でのブランド支援・実装をはじめ、企業にとって重要なステークホルダーである従業員に向けたインナー・ブランディング活動における支援も行っています。

 

サステナビリティ経営変革において、ブランディングが果たす役割

出所:デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社

 

社会的インパクトの可視化とは

社会的インパクトの可視化とは、特定の事業や活動が創出する社会的・経済的・環境的な変化を市場価値にあてはめて、変化の価値を測定することを指します。通常、サステナビリティへの取り組みによる成果は定量化されず、財務諸表にあらわれない価値のひとつとして、漠然とした「良いこと」と捉えられがちですが、金銭的単位で把握することによって、説明責任の遂行だけでなく、事業改善や戦略立案のPDCA等、様々な意思決定の場面で活用することが可能です。

 

事業活動および社会貢献活動が生む社会的価値

出所:デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社

 

変化の価値を測定するには、まず、対象となる重要なステークホルダーを特定したうえで価値創出に至るまでのロジックモデルを作成し、様々な指標や比率を用いて金額換算したアウトカムを合計し、社会的インパクトを求めます。さらに、SROI(Social Return On Investment:社会的投資収益率)を求めることによって、投資対効果を可視化・把握することが可能になります。SROIとは、前述したアウトカム合計、すなわち総便益を、その事業や活動へのインプット量、すなわち総費用で割ることで求められます。

 

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーでは、ESG/サステナビリティ経営に本格的に取り組んでいる企業、あるいは本格的な取り組みに着手した企業に対して、その取り組みを規制や外圧への対応に終わらせず、自社の経営戦略立案やモニタリングのPDCAサイクルに組み込み、バリューアップにつなげる新しい解決策を提案します。

 

 

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
ESGアドバイザリー/ブランディングアドバイザリー/バリュエーション&モデリング/エコノミクス

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プロフェッショナル

栗原 隆人/Ryudo Kurihara

栗原 隆人/Ryudo Kurihara

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー パートナー

大手広告代理店系ブランドコンサルティングファーム、米系ファームにてブランド・ブランディング専門家として幅広い業界へのコンサルティングに従事し、戦略策定からクリエイティブディレクションまでを一気通貫で担当。ブランド再生・インターナルブランディング・ブランドパーパス起点の企業変革に強みを持つ。 関連サービス ・ブランディングアドバイザリー >> オンラインフォームよりお問い合わせ... さらに見る

長山 聡祐/Sosuke Nagayama

長山 聡祐/Sosuke Nagayama

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー パートナー

航空宇宙・防衛統括 防衛・治安リード 2008年にデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。 製造業・IT・コンシューマビジネス等を含む様々な業界で、インバウンド・アウトバウンドを問わず多数のクロスボーダー案件に従事。また、デューデリジェンス以外にも、PMIや再生案件、IFRS導入等様々な業務に幅広く携わった経験を有している。 2021年よりESG アドバイザリー(現 サス... さらに見る




竹ノ内  勇人/ Hayato Takenouchi

イノベーション/ブランディングアドバイザリー 
シニアヴァイスプレジデント


バリュエーション&モデリングおよびエコノミクスサービスにて、ライフサイエンス・ヘルスケア領域における企業価値および無形資産価値の評価業務のほか、企業活動やスポーツビジネスにより創出される社会的インパクト分析などに携わる。2023年1月より現職。