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事例紹介
地方創生のための事業プロデューサー派遣事業事例
特許庁委託事業「地方創生のための事業プロデューサー派遣事業(平成28~30年度)」に関する事例を紹介
特許庁委託事業「地方創生のための事業プロデューサー派遣事業(平成28~30年度)」(本事業)では、新規事業創出の専門人材「事業プロデューサー」を公的機関等の派遣先に常駐させ、地域が保有する技術力や知的財産を地域の課題に根ざした事業の中で活用することにより地方創生を促進します。「事業プロデューサー」は、地域における事業化機能拡充のため、様々なネットワークを活用しながら事業創出環境活動の支援を行いました。
平成28年10月を皮切りに3名の事業プロデューサーが埼玉、静岡、北九州の3拠点に派遣され、併走型の地域ビジネス促進活動を行いました。事業終了後、当法人が独自で企業支援を継続しておりその成果を報告するものです。
目次
- プログラミング教育評価システムの事業化(北九州)
- Webとつながるアニメケーキの事業化(静岡)
- ワインディスペンサーの事業化(北九州)
- 町工場から世界へ『KANZASHI』の事業化(静岡)
- 保険/住宅業界向けライフプランソフト事業化(静岡)
太陽光の波長を捉え自動追尾・導光する装置の事業化支援(埼玉)
株式会社日本バイタルは、事業プロデューサーが設立および太陽光活用事業の事業化を総合的に支援し、九州の大規模再開発事業エリア内のシンボルとして据える太陽光エネルギーを利用して動く大型オブジェ制作の受注に繋がりました。
ガラスの美しさを生かしつつデメリットを克服した新素材”Hare hare(晴れ晴れ)”の事業化(埼玉)
sid株式会社は、プラスチック成形技術「真空注型技術」を強みとし、デザインから設計、試作品製作までを提供している埼玉県川口市の企業です。事業プロデューサーが新素材ブランド”Hare hare”の展開について、販路拡大、知財戦略及びブランディング戦略を支援しました。
プログラミング教育評価システムの事業化(北九州)
株式会社ロジコモンは、プログラミング教育における子どもの「考える力」を数値化するシステムを開発している企業。事業プロデューサーが収益化に向けたビジネスモデルの整理、プログラミング教室へのサービス提供を提案し採用されプログラミング教育評価システムの事業化に成功しました。
事例詳細はこちら:プログラミング教育評価システムの事業化(北九州)
スマート酒蔵による酒造の効率化と新商品の開発(埼玉)
特許庁委託事業「地方創生のための事業プロデューサー派遣事業」において、埼玉では事業プロデューサーがさいしんコラボ産学官に派遣され、企業の事業化を推進しています。
権田酒造株式会社は創業約160年の歴史を持つ、埼玉県熊谷市唯一の酒造会社です。この度、事業プロデューサーの支援により埼玉県企業の温度測定センサー技術を取り入れ、酒樽の温度をリアルタイムに把握する仕組みを導入、新しい味わいの商品開発に繋がりました。
Webとつながるアニメケーキの事業化(静岡)
特許庁委託事業「地方創生のための事業プロデューサー派遣事業」において、静岡では事業プロデューサーが静岡県産業振興財団に派遣され、企業の事業化を推進しています。
株式会社つかさ製菓は、アニメキャラクターデザインの公式ライセンスを受けたデコレーションケーキを製造・販売する会社です。この度事業プロデューサーの提案で、富士通の特許技術『FP code』をデザインに埋め込み、スマートフォンの専用アプリで読み取ることでWebコンテンツにアクセスできる全く新しいケーキの販売を開始しました。
事例詳細はこちら:Webとつながるアニメケーキの事業化(静岡)
ワインディスペンサーの事業化(北九州)
神楽フィーストは、10日間ワイン酸化を抑制する「神楽ディスペンサー」を開発した会社です。特殊な酸化抑制構造が8ヵ国で特許登録されています。この度事業プロデューサーが販売戦略の立案及び販路開拓支援を行い、店舗及びECサイト販売が開始されました。
事例詳細はこちら:ワインディスペンサーの事業化(北九州)
安否確認システムの事業化(静岡)
2010年に安否確認システム「安否コール」を開発したアドテクニカは、静岡市でクラウドサービス提供、システム開発を行うIT企業です。 この度、事業プロデューサーが知財戦略・販売戦略の立案、販路開拓支援を行った結果、販売代理契約が正式決定しました。
光ファイバセンシングを用いたスマート酒蔵の支援(埼玉)
渡辺製作所は、通信用機器の開発と生産に強みを持つ企業です。この度、光ファイバセンシング技術を応用し、酒樽の温度測定を自動で行う仕組みが実現しました。この仕組みにより酒造りの作業量が約25%減り、品質の安定化やノウハウの見える化が図られました。
自動クレープ生地焼きロボット『Q』の事業化(静岡)
浜松市の株式会社モリロボは飲食店の負担を軽くする調理ロボット開発を目指す会社です。
開発段階から事業プロデューサーが連携し、知財・販売戦略のサポートを行った結果、クレープ生地焼きと取り出しを自動・省人化するロボット『Q』が販売決定しました。
日本企業と海外の橋渡し『ウエブエキスポ』の事業化(静岡)
AGLOBE株式会社は、企業の海外への販路拡大をサポートする会社です。この度、事業プロデューサーの支援により、言語障壁等を抱える企業が海外への販路拡大を行うため、Web上で専門バイヤーとビジネスマッチングができるサービス『ウエブエキスポ』の運用を開始しました。
開放特許技術を活用した”香る単語帳”の事業化(埼玉)
株式会社タイラは、プラスチック・ゴム類等の化成品加工にて高い品質とニーズ対応力を持つ埼玉の企業です。 開放特許の活用など、事業プロデューサーとともに新しい試みを重ね、この度、香りが記憶力UPを助ける“香る単語帳”『FLAROMA(フラロマ)』の開発と商品化に成功しました。
多言語対応動画作成ツールの事業化(北九州)
BONDは、独自のAIを活用し、簡単迅速に動画を作成するツールを開発する企業です。活用策を北九州市に提案した結果、在住する外国人向けに生活情報を紹介する動画の作成ツールとして採用され、事業化が決定しました。
手漉き和紙を使用したウエディングドレスの事業化(埼玉)
手漉き和紙 たにのは、和紙工房として細川紙(ユネスコ無形文化遺産)を書写素材として販売する他、特注和紙での内装材製作等を手掛けています。この度、事業プロデューサーが事業戦略の立案からブランディングまでの実行支援を行った結果、都内で行われた結婚式で“手漉き和紙のウエディングドレス”が採用されました。
ばね×デザインによるインテリアグッズの事業化(静岡)
遠州スプリング有限会社は、部品の一部として使われている「ばね」に光を当てたいという強い想いから地元デザイナーと連携し、「ばね」をベースとしたインテリアグッズを開発しました。販売戦略立案、知財戦略立案といった支援を行い、ブランディング向上を主目的としたインテリアグッズの販路の拡大が実現しました。
調剤薬局が提案するオーダーメードサプリの事業化(静岡)
株式会社デザインサプリは、個人向けオーダーメイドのサプリメント購入と、調剤薬局向けに在庫を持たずにサプリメントを提供できる仕組みの提供を可能にしました。
マンガ作成技術を活用した事業化(埼玉)
合同会社スリーペンズは、マンガ制作のクリエーターの集団でありマンガのアシスタント業務まで幅広く手掛けています。知財戦略の立案、販路開拓支援を行った結果製品PR資料にて同社のビジネスマンガの採用が決定しました。
小倉織ブックマークの事業化(北九州)
有限会社小倉クリエーションは、小倉織の独特の魅力である立体感あふれる、たて縞(しま)模様と、丈夫でしなやかな質感の木綿布の特徴を生かし、衣類、エプロン、タオル、バック等の布製品のデザイン企画・製造・販売を手掛けています。
この度、事業プロデューサーによる販路開拓と知的財産戦略の支援により、小倉クリエーションが新たに製品化した小倉織ブックマークが、 福岡銀行の顧客用ギフトとして採用されることが決定しました。
町工場から世界へ『KANZASHI』の事業化(静岡)
山崎製作所は、産業機械、工場設備、医療機器等の切断、曲げ加工、溶接組立、塗装・表面処理などの金属板金業を営む会社です。長年培った切り、叩き、曲げの基本技術を磨き上げ、和をモチーフとした切り絵のような繊細で美しいデザインの新規ブランド『KANZASHI』を開発しました。この度、本事業の事業プロデューサーが知財戦略・販売戦略の立案支援を行い、海外展開を模索していた 『KANZASHI』の米国での販売開始が決定しました。
事例13詳細はこちら:町工場から世界へ『KANZASHI』の事業化(静岡)
光触媒チタンアバタイト配合塗料を利用した壁紙(埼玉)
株式会社サンタイプとウッド建材株式会社は、富士通株式会社の開放特許である光触媒チタンアパタイト※を配合させた塗料を利用した光抗菌消臭天然石壁紙を共同開発・商品化しました。この度、事業プロデューサーが営業戦略の立案及び販路開拓支援を行った結果、建設会社での採用が決定し、同社施工の幕張地区のマンションにて使用されることが決定しました。
※空気中の有害物質を、高い吸着力でとらえて太陽光により無害化する光触媒材料。東京大学と富士通研究所が共同開発し、富士通が光触媒アパタイト含有樹脂として特許取得(特許3928596号)
極小型・先端的センシングデバイスの事業化(静岡)
沼津市の企業 イージステクノロジーズは、極小型センシングデバイスを開発しました。 「静岡県知的財産活用研究会」より支援依頼を受けた事業プロデューサーは、極小型センシングデバイスの事業提携先や実証実験先とのマッチング支援を行ってきました。この度、事業プロデューサーが沼津市産業振興部と協議し、沼津市を実証フィールドとした極小型センシングデバイスを活用した道路情報のリアルタイム測定技術の実証実験を行うことが決定しました。この技術により、道路の異常を即座に発見することができるため路面情報の取得や維持管理コストを大幅に削減することが期待されています。
北九州発のお土産「ネジチョコ」の事業拡大支援(北九州)
オーエーセンターは通信機器販売・工事業を北九州で展開する一方で、自社のカフェ部門事業で経営する洋菓子店「GRAN DA ZUR(グランダジュール)」にて、ボルトとナットの形状をした、一口サイズのユニークなチョコレートである「ネジチョコ」を製造・販売しています。この度、派遣先の北九州産業学術推進機構(FAIS)による量産化のための技術課題の解決と、事業プロデューサーによる知的財産の権利化(模倣対策)が両立したことにより、大企業とのコラボ商品の開発・販売が実現するとともに、従来からの販売エリア以外への販売拡大が進みはじめました。
カリウム濃度を半減したドクターメロンの事業化(静岡)
袋井市の企業 Happy Qualityは、従来品と比較してカリウム濃度を半減したメロン「ドクターメロン®」を開発しました。「静岡県知的財産活用研究会」に加盟する浜松信用金庫 袋井支店より支援依頼を受けた事業プロデューサーは、新商品のブランディングおよび販路開拓支援を行ってきました。この度、本事業の事業プロデューサーが静岡市の竹屋旅館などが設立した日本医食促進協会と引き合わせを実施し、同協会が認定するメディシェフの認定商品第一号となりました。加えて販売支援により竹屋旅館が経営するホテルクエスト清水をはじめ、グランバッハ熱海クレッシェンド、大手リゾートホテルチェーンにも採用されました。
静岡版旅酒『伊豆』(日本酒)の事業化(静岡)
横浜市の企業 旅酒は、旅酒ブランド(商標登録済)を全国展開するため、静岡県内で提携できる酒造会社を探していました。この度、本事業の事業プロデューサーが静岡市清水区に本社を置く三和酒造と引き合わせを実施し、静岡版旅酒『伊豆』の販売が決定しました。
水無しで作れる瞬間ウエットタオルの事業化(埼玉)
マキ商会は、おしぼり・美容タオル・玄関マット等のレンタル、紙おしぼり等の販売を行う企業で、瞬間ウエットタオル「KURUMOMI」の開発に成功(実用新案申請中)。かねてより事業プロデューサーが販売戦略の立案及び販路開拓支援を続けてきました。この度、さいしんコラボ産学官のご協力も頂きゴルフ場にて採用されることが決定しました。
保険/住宅業界向けライフプランソフト事業化(静岡)
イーブレインは、自社開発の保険/住宅向けライフプランニングソフト「みらい予報’sⅡ」を販売する会社です。かねてより事業プロデューサーが販売戦略の立案・販路開拓支援を続けてきました。この度、大手ハウスメーカー等での採用が決定し、さらに全国展開戦略としてのライフプラン診断士協会の設立支援を実施しました。
事例詳細はこちら:保険/住宅業界向けライフプランソフト事業化(静岡)
素材を活かした無添加・濃縮フルーツソースの事業化(静岡)
マコジャパンは地域特産の農産物を原料に、独自の乾燥装置(特許)を利用した「常温常圧濃縮」により無添加・濃縮フルーツソースを製造する会社です。かねてより事業プロデューサーが販売戦略の策定および販路開拓支援を続けてきました。この度、東京都自由が丘にある世界のトップパティシエ辻口博啓氏のパティスリー「モンサンクレール」にて無添加・濃縮フルーツソースの採用が決定しました。
スポーツ向けSNSアプリ『SPLYZA Teams』の事業化(静岡)
SPLYZAは、スポーツチーム向けの動画共有・分析、編集・管理が簡便に行えるクローズドSNSアプリを開発。事業プロデューサーが事業化および知財戦略支援を続けてきました。この度、体育会学生就職支援アスリートプランニング、スポーツ教育Athlete Standard Inc.、スポーツ用品大手エスエスケイの3社と本SNSアプリの販売代理店契約を結びました。また、サッカーの記録集計システムを持つ大日本印刷との協業により、アマチュア全国サッカーリーグに本SNSアプリが採用されました。
AI英会話ロボット『チャーピーチョコレート』の事業化(静岡)
浜松市のIT企業CAIメディア社は昨年より AI英会話ロボットの開発を行っておりました。開発段階より事業プロデューサーと連携し、知財・販売戦略のサポートを行ってきました。この度AI英会話ロボット『チャーピーチョコレート』の開発・特許出願を終え、販売開始が決定しました。
静岡茶使用高級ボトリングティーの事業化(静岡)
静岡の企業、Benefitea社は、ペットボトルや急須で飲むお茶にはない高い味わいや繊細な香りを再現する高級ボトリングティーの開発に成功。この度、本事業の事業プロデューサーとの連携により、商標登録出願および都内大手百貨店に常設販売されることが決定しました。