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IASBが、IFRS基準の狭い範囲の修正のパッケージを公表する
IAS Plus 2020.05.14
IASBは、IFRS基準のいくつかの小幅な修正を公表した。この修正パッケージには、3つの基準の狭い範囲の修正のほかIFRSの年次改善が含まれている。発効日は、すべて2022年1月1日である。
国際会計基準審議会(IASB)は、本日、IFRS基準のいくつかの小幅な修正を公表した。
この修正パッケージには、3つの基準の狭い範囲の修正のほかIFRSの年次改善が含まれている。年次改善は、文言を明確化するかまたは軽微な影響、見落し若しくは基準の要求事項の間の矛盾を訂正する変更である。
- 「『概念フレームワーク』への参照」(IFRS第3号「企業結合」の修正)(デロイト トーマツのWebサイト-※1)は、 IFRS第3号における「財務報告に関する概念フレームワーク」への参照を更新するものであり、企業結合の会計処理の要求事項は変更していない。
- 「有形固定資産-意図した使用の前の収入」(IAS第16号「有形固定資産」の修正)(デロイト トーマツのWebサイト-※2)は、企業が有形固定資産の取得原価から、企業が当該資産を意図した使用のために準備している間に生産された項目の販売により受け取った金額を控除することを禁じるものである。その代わりに、企業はそのような販売収入及び関連するコストを純損益に認識することになる。
- 「不利な契約 - 契約履行のコスト」(IAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」の修正)(デロイト トーマツのWebサイト-※3)は、契約が損失を生じるものであるかどうかを評価する際に企業がどのコストを含めるべきかを定めている。
- 「IFRS基準の年次改善 2018-2020」(デロイト トーマツのWebサイト-※4)は、 IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」、IFRS第9号「金融商品」、IAS第41号「農業」及び IFRS第16号「リース」に付属する設例の軽微な修正を行っている。
修正はすべて2022年1月1日に発効する。
さらなる情報
下記リンクをクリックしてください:
》IASBのプレスリリース(IASBのWebサイト-英語)
》IFRS in Focus -IASBは、IFRS基準の狭い範囲の修正のパッケージを公表する (デロイト トーマツのWebサイト)
※1》「IASBが、概念フレームワークへの参照を更新する IFRS第 3号の修正を公表する」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》「IASBが、意図した使用の前の収入に関するIAS第16号の修正をする」(デロイト トーマツのWebサイト)
※3》「IASBが、不利な契約に関するIAS第37号の修正を最終化する」(デロイト トーマツのWebサイト)
※4》「IASBは、2018-2020年の年次改善サイクルを完了する」(デロイト トーマツのWebサイト)