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IR・カジノ市場、主要IR施設の概要

統合型リゾート(IR:Integrated Resort)

ゲーミング(カジノ)市場及び主要IR施設の概要のご説明。現在、ゲーミング(カジノ)施設は世界の140の国と地域で設置され、4,000施設以上が営業を行っており、その市場規模は10兆円を超えています。

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Ⅰ. ゲーミング(カジノ)の施設数と市場規模

ゲーミング(カジノ)は欧州で生まれ、その後世界の多くの国において、上流階級の社交場及び庶民の娯楽として認知されてきました。

ラスベガスでは、ゲーミング(カジノ)の売上高に課税することで税収を確保することを目的に、1931 年にゲーミング(カジノ)が合法化されました。その後、市場健全化のため段階的に規制を整備し、大衆化・健全化を行っています。

また、2010 年に2 ヶ所の大型IR 施設が開業したシンガポールでは、国際競争力の低下及び旅行者の減少に対応するため、2005 年にゲーミング(カジノ)を合法化しました。ゲーミング(カジノ)だけに留まらない高いレベルのIR 施設の建設を国家主導で推進し、GDPの増加、海外の観光客の増加を実現しています。

近年でも、海外の観光客を集めて外貨を獲得する、雇用を生み出す、等の理由からゲーミング(カジノ)を設置する国が現れ、ゲーミング(カジノ)市場は成長を続けています。現在、ゲーミング(カジノ)施設は世界の140 の国と地域で設置され、4,000 施設以上が営業を行っており、その市場規模は10 兆円を超えています。

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Ⅱ. ゲーミング(カジノ)市場の概況

成長を続けているゲーミング(カジノ)市場ですが、地域毎のカジノ施設数、市場規模、カジノの平均面積を比べると、それぞれ異なった特徴を持っています。

ラスベガスのストリップエリアを中心に、大規模なカジノ施設が多い北中米や、大型IR施設の建設が相次いでいるマカオのような新興地域があるアジアでは、施設面積及び市場面積共に大きくなっています。特に1施設あたり平均面積は北中米が2,916㎡と最も大きく、市場規模はアジアが5.7兆円と最も大きくなっています。その一方で、カジノの歴史が古い欧州では、最多の42カ国でカジノが設置されており、カジノの施設数は1,832施設と、世界全体の42%を占めているものの、小規模なカジノ施設が多いため、1施設あたり平均面積は217㎡、市場規模は0.9兆円と小さくなっています(図表1参照)。

また、現在アジアでは、マカオのコタイ地区を始め、フィリピンや韓国など複数の国で、更なるカジノ施設が建設中・建設計画中で、その市場規模は今後も大きくなっていくことが予想されます。

世界のゲーミング市場の概況(図表1)

Ⅲ. 主要IR施設の概要

近年建設されているカジノ施設を含む複合施設は、その多くがIR型となっており、特に2005年以降、マカオやシンガポールを初めとする国々で開業しています(図表2参照)。

これらのIR施設においては、IR施設全体の延床面積に対し、カジノ面積の割合が小さいことが特徴です。2005年以降に開業した主なIR施設においても、カジノ面積の割合は2~7%程度となっています。

2005 年以降に開業した主なカジノ施設の一覧(図表2)

Ⅳ. ノンゲーミング市場

近年、ゲーミング(カジノ)市場において、カジノ単体での売上高よりも、ノンゲーミング(カジノ以外の活動)から得る売上高の方が大きくなってきています。

実際に、ラスベガスのストリップエリアにあるIR施設を見てみると、同エリアにある施設の総売上高に占めるノンゲーミングの割合は、年々大きくなってきています。今後、世界のゲーミング(カジノ)市場でIR施設が増えてきた場合、同様にノンゲーミングの売上が大きくなっていくことが想定されます(図表3参照)。

ラスベガスの売上構造(図表3)

IRビジネス・リサーチグループの最新活動

下記IR(統合型リゾート、Integrated Resort)についての海外事例のナレッジを提供している、IRビジネス・リサーチグループの最新の活動をご紹介いたします。

 

【IRビジネス・リサーチグループの最新活動】
>IR実施国の調査報告書~平成27年度 横浜市委託調査
>IR整備状況などの調査報告書~平成26年度 東京都委託調査
>特定複合観光施設区域に関する調査~平成26年度 内閣官房委託調査
>書籍『カジノ産業の本質 ~社会経済的コストと可能性の分析~』を監訳(2015年6月発行)
>『月刊レジャー産業資料』2015年6月号〔特集〕統合型リゾートに執筆

 

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