#1 生命保険会社・A社

ESGリスクの知見からCO2排出量の可視化、削減に向けた実効性の高い施策と体制案を提示。

世界的にカーボンニュートラルに向けて舵を切るなか、国内大手の生命保険会社・A社は、社会的責任を果たし、環境リスクを低減するため、生命保険事業におけるCO2排出量を把握し、オフセットに取り組むことを決断した。
課題・悩み
事業活動に係るCO2排出量が正確に把握できず、綿密な削減計画が立てられない。

●生命保険業の通常業務におけるCO2排出量が不明、不正確

●自社の算定ロジックが世界基準に合致しているか確信が持てない

●削減効果の高い施策や計画、推進体制づくりのノウハウがない

提案・実行
CO2排出量を可視化し、精緻な分析による削減目標と具体的な施策を立案
A社の脱炭素化の包括支援
A社の脱炭素化の包括支援のイメージ

◎CO2排出量を正確な算定ロジックとバウンダリーで精緻化し、可視化

◎電気から車両まで事業活動ごとの削減手法を策定した効果の高い施策

◎策定した施策を実行し削減目標を達成する計画と推進体制の具体案を提示

結果・評価

A社は自社の取り組みに、幅広い業種の実績とリスク専門の知見に基づく客観的な視点を取り入れることで、サービス業の見えにくいCO2排出量の可視化を実現。今回のESGリスク対策を機に、カーボンニュートラルに即した事業モデルへの移行に弾みがついた。

#2 鉄鋼会社・B社

デロイトならではのグローバルな知見を駆使し、人権リスクに対して予防是正の体制づくりを支援。

多くの事業会社、子会社、グループ会社を傘下に持つ国内大手鉄鋼業の持ち株会社、B社。EU指令を発端に「ビジネスと人権」に国際的な関心が高まるなか、いち早くESGリスクを考慮し、持ち株会社主導で傘下の人権デューデリジェンスに取り組んだ。
課題・悩み
自社の人権リスクに対して、適切な評価手法や効果的な取り組み方がわからない。

●比較的新しい概念のため人権リスク評価の確立された手法がない

●大小関わらず人権リスクを特定するための知識やスキルが不足

●取り組みをサプライチェーンに広げていく適切なステップが不明

提案・実行
独自のロジックと手法でリスクを分析、包括的なロードマップと推進体制を策定。
B社の人権デューデリジェンス支援
B社の人権デューデリジェンス支援のイメージ

◎人権にシビアなグローバル視点から練られたデロイト独自のリスク評価ロジック

◎専門的な知見から人権リスク特定、ヒアリング調査、予防是正の取り組みを提案

◎主要3事業会社からサプライチェーンまで範囲拡大するためのロードマップと体制を策定

結果・評価

B社のグループ全体と各事業会社の人権リスクを特定できたとともに、社内全体に人権問題への取り組み姿勢が醸成された。日本では本格化していない人権リスクの取り組みに対して、デューデリジェンスをサプライチェーンまで拡大し、高度化していく布石をいち早く打てた。