Posted: 01 Mar. 2024 3 min. read

飽くなき探求心、SAPとの終わりなき旅を進め

メンバーインタビュー

Women in SAP―私が創る私の未来がここに

新卒からSAPに関わり、多様な領域に様々な角度から関わってきた。SAPキャリアを長く積み上げてきた彼が「終わりのない旅」と語るSAPの面白さとは。

デロイト トーマツ コンサルティング
Globalizing Digital Enterprise (g-DE) シニアマネージャー C.T

テクノロジーキャリアを選んだきっかけは何ですか

大学時代、IT製品の市場調査を行う企業でアルバイトをしており、中堅・中小企業向けにリリースされたERPパッケージの実態調査に携わる機会がありました。その際に、ERPパッケージベンダー各社に対して、パッケージの強みや販売戦略のヒアリングに同行することがあったのですが、そのうちの1社にSAP社があり、圧倒的なインパクトを受けたことでSAPが提供するパッケージに惹かれ、テクノロジーキャリアを志すきっかけとなりました。その後、SAP ERPを実際に導入する現場に携わりたい気持ちが大きくなり、大学卒業後の道として選んだのがSAP導入コンサルタントでした。私は大学時代文系で、テクノロジー領域は理系が多いイメージでしたが、入社してみると案外文系の方も多かったですね。入社後はSAPのトレーニングを受講し、認定資格を取得しました。また、トレーニングの一環で実業務を想定した動作設定や発表プレゼンを経験し、実務的な指摘もたくさんいただきました。最初のプロジェクトでは要件定義に携わり、業務とシステムの結びつきを早い段階で理解することができたので、それも良い経験となったと思います。

その後コンサルティングファームへの転職を経て、デロイト トーマツにおけるテクノロジーオファリングを急拡大させていくというプロジェクトの立ち上げを耳にし、当該立ち上げメンバーとして一緒にビジネスを創り上げていくことに魅力を感じ、入社を決意しました。

 

デロイト トーマツではどのようなお仕事をされていますか

現在は、日本の電気機器メーカーの基幹システムをSAP S/4HANAへ刷新するプロジェクトに参画しています。日本本社への導入を皮切りに、国内関連会社(工場・倉庫)や海外現地法人へのロールアウトを行い、グローバルでの業務標準化・業務効率の改善を始めとした改革目標の達成を目指しています。当プロジェクトにおいて、私はアフターサービス事業に従事する業務ユーザーのPMO、並びに業務移行や各種テスト、稼働後フォロー等のタスクの実行支援を担当するチームのリードを担当しています。
 

仕事をしている中での困難と、それをどう乗り越えたか教えてください

提案活動でもプロジェクトデリバリー活動でも、個人的に大変だと思うのは、そのソリューションに対する知見がチーム内で不足する場合の対処かなと思います。

いずれの場合も、ナレッジ・チームを通じてクイックに情報提供を依頼できる仕組みがあり、部門の枠を超えたつながりを持てる組織の風通しの良さに助けられています。特にSAPについては、社内の教育環境も充実しているので、新卒や未経験の方をバックアップする仕組みもあります。こういった知識のバックアップや他者とのつながりを許容する風土は仕事を進める上で重要なポイントだと思います。

 

SAPに携わる中で、やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか

SAPに携わる際は、常時クライアントに伴走する、クライアントのあるべき姿に向かってリードしていく、ということを心掛けています。現場のユーザーにとって、新システムに刷新されることによる大きな変革を受容することは簡単なことではありません。リーダー陣、パワーユーザー、エンドユーザーといった多くのステークホルダーとのとコミュニケーションが不可欠になります。気を付けているポイントが各役職別にありますが、お客様側に業務改革の目標に向かってもらうようにリードするよう心がけています。プロジェクトを通して、ユーザーが変革を認識し、徐々に受け入れていくだけでなく、最後には周りのユーザーも牽引していく姿を目の当たりにした時は、大きな変革を達成した気がして、とてもやりがいを感じますね。SAPのプロジェクトは、このやりがいを集める旅に似ていると思っています。仲間と一緒に同じ方向を向いて切磋琢磨していく、そんな終わりのない旅にロマンを感じてはまっているところです。
 

 

家庭と仕事の両立はどのようにされていますか

妻と息子の3人家族で、夫婦共働きです。家庭内で特に役割を決めているわけではなく、お互いがお互いをフォローしあっているという関係です。妻は外資系の企業で秘書業務をしています。秘書業務は相手の方の時間に合わせた勤務になるため時間の調整が難しく、子供が小さい頃は別の業務に従事していたのですが、近年再開したところです。コロナを経て、妻も私もリモート勤務が多くなり、今まで見えなかったお互いの仕事の様子が見えるようになりました。お互いの仕事への理解が深まったことでより協力しやすくなったと思いますね。SAPプロジェクトではリモートワークを導入しているケースが比較的多いため、家庭と仕事の両立がしやすいかもしれません。私は現在も出社が1か月に1回程度なので、普段は自宅に居ることが多く、妻と協力しやすい環境だと思います。

 

最後に、Women in SAPを通してどんな変化を望みますか

SAPに関わる女性はまだ少ないという事実がありますが、現場の目線から解消出来たら良いなと思います。また、社内の制度は整備されている中で、現場で活用されていない、もしくは活用しにくい理由があるのであれば、その原因も特定し解消していきたいです。SAPはジェンダー関係なく活躍の機会があると考えていますし、女性の活躍進出を後押しすることで新たな社会を作っていきたいと思います。

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