リスク管理戦略センター

フォワードルッキングなリスク管理

世界の政治・経済情勢が目まぐるしく変化するなか、クライアントは今後起こり得る様々なストレス事象(自社の収益や健全性にダメージを与えるような事象)を考慮に入れた上で、経営戦略を練ることが求められています。
その際に重要となるのは、過去に起こった事象に焦点を当てるだけではなく、この先起こり得るストレス事象を予め具体的に想定し、その内容をもとに対応策を検討していくことです。こうしたフォワードルッキングなリスク管理を行うことで、先行きのストレス事象に対し迅速な対応がとれるほか、当初の想定を超えるストレス事象が発生した場合には、経営戦略を変更するという判断を円滑に行えるようになります。
我々は、日々、グローバルにマクロ経済、政治、金融市場・規制の動向に関する情報収集・分析を行っており、そこで蓄積された知見を基に、金融機関や事業法人に対して、この先どのようなストレス事象が発生し得るのか、また、そうしたストレス事象が実現する蓋然性がどのように変化しているのかについて、毎月の情報提供を行っています。

経営の武器となるリスク管理の構築

経営者やリスク管理担当者が検討すべきストレス事象とは、自社にとって影響が大きく、さらに、どのような足許の環境に照らしても相応に発生蓋然性が高いものである必要があります。我々は多種多様に検討し得るストレス事象から、クライアントの特性を踏まえた上で、重要と考えられるストレスシナリオを提供し、足許の環境を踏まえた蓋然性の変化を分析するサービスも行っています。
また、経営戦略の策定にあたっては、定性的な情報だけでなく、定量的なマクロ経済・金融市場環境のデータも必要となります。そのため我々は、仮にストレス事象が発生した場合のマクロ・市場環境についての定量的な情報、予測にあたっての考え方を示した上で、クライアントに提供しています。
さらに、こうした情報を用いて経営陣が考えた戦略について、組織一体となって実行に移すことができるかという点も課題となります。そこで経営陣が考えるリスクアペタイト(経営目標達成のために経営が取ろうと考えているリスクの水準)に沿って、それぞれの事業が運営できているかについて経営陣が確認しながら、経営戦略を実行する枠組みが必要となります。我々は、こうした経営レベルの指標を組織の隅々まで浸透させる枠組みであるリスクアペタイトフレームワークの構築サポートも行っています。
以上は我々が提供するサービスの一例にすぎませんが、こうした一連のサービス提供において、クライアントが今後起こり得るリスクに対処しつつ、経営戦略を適切に遂行できるよう、まさに「経営の武器になる」リスク管理態勢の構築をサポートしています。

刻一刻と変化する外部環境を捉え、適切な経営戦略の遂行を支援することを通じ、我々と一緒に企業の持続可能性や価値の向上に貢献していきましょう。

インタビューへ

リスク管理戦略センター

マネジャー

私が所属するリスク管理戦略センターは、社会や経済、政治などを横断的に見ながら、将来起こりうるリスクにフォーカスし、お客様…

Share