今、世界で起きていることを知りたい。その好奇心を満たせる仕事
有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部
リスク管理戦略センター マネジャー 〈2017年10月入社〉
証券会社出身
計量経済/働く環境・魅力/社風
Q.リスク管理戦略センターの仕事内容について教えてください。
A. 私が所属するリスク管理戦略センターは、社会や経済、政治などを横断的に見ながら、将来起こりうるリスクにフォーカスし、お客様に「御社の事業環境にはこういったリスクが考えられる。」といった情報を提供するユニットです。お客様は金融機関が中心ですが、近年、トランプ大統領の言動による影響や、中国の情勢など、グローバル化が進むなかでお客様は常に世界経済におけるリスクを意識していることもあり、一般事業会社からの引き合いも増えてきています。
チームのメンバーがそれぞれ、定量・定性の様々なアプローチでリスクを整理・分析していますが、その中で私は主に、リスクシナリオの下で金利やGDPといった事業に影響を及ぼす可能性のあるマクロ経済の数字がどうなるかを想定する業務に携わっています。
私たちがベースラインと呼んでいる、何もなければこういう世の中になっているだろうという標準的なシナリオに加え、悪いことが起きたときに想定しうる状況を具体的な数字でお見せして、金融機関のストレステストに使っていただいたりしています。
Q.トーマツを選んだ理由を教えてください。
A. 大学を卒業後、証券会社のリサーチ部門や、新聞社の計量経済モデルを使った分析や予測をする部署などに勤務していました。
その後、一時期、計量経済の仕事から離れていたこともありましたが、やはり今までの経験をトータルでいかせるような仕事をと考えていたところ、出会ったのがトーマツでした。私にとって、この仕事に取り組む一番のモチベーションとなっているのは、「今、世界で本当に起きていることを知りたい」という強い思いです。
これは純粋な好奇心でもあるのですが、同時に、様々なビジネスを考える上でも重要だと思います。今、起きていることを正しく把握できれば、避けられるリスクやコンフリクトもあるはずですから。
トーマツであれば、好奇心を満たすと同時に、お客様のお役に立てるのではと考えたのが、入社の決め手でした。
Q.このお仕事の難しさとやりがいを教えてください。
A. 私たちは「フォワードルッキングな」情報を提供することを目指しています。
それは、リスクをどうやって「見える化」するか、つまり、今、起きてない、でもこの先起きるかもしれないリスクに根拠や具体性を持たせることです。当然ですが、私たちが作るリスクシナリオは空想であってはならず、こういう事象があれば、その影響はこれぐらいになるはずという根拠を伴った情報を提供しなければいけません。それが非常に面白いと同時に難しくもあります。
私が担当している業務は、将来のリスクを想定する判断材料の提供ですから、明確なゴールはありません。
そのため、お客様に提出するシナリオに具体性を持たせると同時に、日々変わっていく情勢のなかで、新しいリスクの芽が出てきたら、それをいち早くお伝えすることも非常に重視しています。
Q.トーマツに入社して、成長できたと感じている点を教えてください。
A. トーマツに入社してまず感じたのは、上下関係が非常にフラットで、効率的になるべくベストなものを出そうとしている社風であるということ。
「働き方」が非常に洗練されていて、私もそれは見習わないといけないなと感じています。
業務では、私がこれまで扱っていたのは古くからある大型・ケインズ型の計量経済モデルが中心だったのですが、社内のプロジェクトでそれ以外のモデルについても勉強する機会があり、少しずつですが試行錯誤を重ねている途中です。
私の業務はお客様の今のビジネスに直結するサービスではないからこそ、数年後、あるいは数十年あとになって、あのときの想定は正しかった、あの情報が役立ったとお客様に感じてもらえるようなサービスを提供していきたいですね。
※役職・内容はインタビュー当時のものになります。
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リスク管理戦略センター
世界各国の政治・経済情勢や金融規制に関する分析を基に、この先起こり得るストレス事象に関する情報提供や、ストレス事象に対応するためのリスク管理態勢・経営戦略実行に向けた体制構築をサポートします。
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