デロイト トーマツ グループは、「Personal/パーソナル」、「Societal/ソシエタル」、そして「Planetary/プラネタリ―」という3つのレベルで、人とひとの相互の共感と信頼に基づく、Well-being社会の実現を目指します。
人とひとの相互の共感と信頼に基づく「Well-being社会」を目指して
私たちデロイト トーマツ グループは、「人とひとの相互の共感と信頼に基づく『Well-being(ウェルビーイング)社会』」を自らのAspirational Goalとして掲げ、今後、その構築に向けて様々な角度から社会価値創出につながる取り組みを強化していきたいと考えます。「Well-being社会」とは、私たち一人ひとりを起点とする個人のレベル(Personal/パーソナル)、私たちが属する地域コミュニティの集合体である社会のレベル(Societal/ソシエタル)、そして、それらすべての基盤である地球環境のレベル(Planetary/プラネタリ―)という3つのレベルでWell-beingの継続的な改善・向上が図られ、全ての人々の主体的な関与を通じてその成果を実感し、共に分かち合うことができている社会であると考えます。
「Well-being社会」を実現するというAspirational Goalの実現は、決して容易なものではありません。現実を直視しつつ理想の実現に向けて、一歩ずつ永続的な歩み(ジャーニー)を続けていく必要があります。私たちは、社職員一人ひとりが各自の想いに基づき、こうした高い理想の実現を「自分ごと」ととらえて行動を起こす企業文化を醸成すると共に、そうした行動を支援する制度や仕組みを一層拡充し、クライアントの皆様や様々な外部の組織・団体とも積極的に協働して、Well-beingの向上につながる社会イノベーションを推進していきます。
そのために、従来の社会貢献活動の枠にとどまらず、事業活動全体を通じていかに社会に貢献して新たな社会価値を創出するか、そのために自らのビジネスモデルをどのように変革するか、どのようにして経済価値と社会価値の創出を同時に達成するのか、といった点にこれまで以上に知恵を絞り、率先して実践していきたいと考えます。
今から50年余り前、デロイト トーマツ グループの源流である「監査法人 等松・青木・津田・塚田・青木・宇野・月下部会計事務所」創設において中心的な役割を果たした等松農夫蔵は、欧米の監査法人に肩を並べる日本発の監査法人を築き上げるために、全国の個人会計事務所のメンバーに次の言葉で呼びかけました。「個我を脱却して大乗に附こう」と。目先の短期的な利害得失にとらわれることなく、皆で力を合わせて高い理想の実現に邁進しようと働きかけたのです。私たちは、こうしたグループ創設時の高邁な精神を受け継ぎ、東日本大震災の発生から丸10年という大きな時代の節目にあたり、次世代のために「Well-being社会」を構築するという高い理想の実現に向けて、今、新たな歩みを開始します。ステークホルダーの皆様の一層のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
デロイト トーマツ グループ ボード議長 永山 晴子
デロイト トーマツ グループ CEO 木村 研一