ストラテジックリスク&サステナビリティ
ストラテジックリスク&サステナビリティは、以下のセクションに分かれております。
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究極のリスクは「経営目標が実現できないリスク」
経営環境の変化に伴い企業を取り巻くリスクは飛躍的に増大しています。
例えば、マクロ経済動向や市場動向、複雑かつ不安定化を見せる政治情勢、世界各地での紛争、自然災害、新設・強化されるグローバル規制、社会・顧客・従業員がもつ価値観の多様化、IoT・AI・ロボティクス等に代表されるテクノロジーの革新など、企業の外部環境および内部環境は大きな変化にさらされています。また、インターネットの普及に伴い、SNS等による情報拡散のスピードが飛躍的に増大しており、ミスやクレームへの対応不足や不祥事に即応できずに長年築いたブランドを失墜させる事例が相次いでいます。
こうした環境変化へ適時適切に対応できない企業は、中期経営計画や単年度計画の前提が崩れて想定外の損失を招く、規制違反により巨額の制裁金が課される、オペレーションミスにより安全性を脅かす事故が発生し、それらが大きく報道されレピュテーションを毀損するなど、事業の根幹を揺るがす損失を被ることになります。
ストラテジックリスクユニットは、経営目標が未達となるリスク=戦略リスクと捉え、また戦略リスク=「戦略に潜むリスク」+「戦略遂行上のリスク」に分け、クライアントにおける経営層の目線で重要リスクを特定し、グループとしての管理水準を設定したうえで、隅々まで適切なリスク管理が実行されるためのアドバイザリーを提供しています。
「戦略に潜むリスク」への対応
ストラテジックリスクユニットでは、「経営戦略に潜むリスク」に対し、経営戦略全体と(特に新規の)事業戦略のそれぞれについて、デロイト トーマツ グループが有する多様な専門性を持つプロフェッショナルと連携してサービス提供しています。
(1)将来のダウンサイドリスクを評価する
現行の経営戦略を評価し、外部環境および内部環境のリスクファクターを特定したうえで、複数のリスクシナリオを適用した際のアップサイド/ダウンサイドの振れ幅を定期的に予測することで、早期に打ち手を講じることが可能となります。
【主な提供サービス】
- アサンプションテスティング:戦略の前提とする事項が適切かどうかの評価
- シナリオプランニング:リスクシナリオの立案およびシナリオ発現時の戦略実現性評価
- ウォーゲーミング:競争環境変化の予測と対応のシミュレーション
(2)新たな分野における不確実性を見極める
特に新規事業創出や海外進出において、外部環境および内部環境に起因するリスクを抽出し、市場推計や収支計画へ反映するとともに、事業スキームの調整、社内検討体制強化を行うことで、当該分野への投資に対するリターンの確実性を高めることが可能となります。
【主な提供サービス】
- 事業リスク分析: KPIおよびリスクファクターの分析とシナリオ立案
- 事業スキーム立案:事業・財務・税務・ガバナンス等の多角的視点からの最適スキーム検討
- ガバナンス構築: 事業規模に応じた段階的なガバナンス構築
「戦略遂行上のリスク」への対応
事業部門、子会社(特に海外子会社)に対して、戦略・予算・実績等の業績管理以外にも重要リスク管理やコンプライアンスまで十分に徹底できている企業は多くありません。リスクとリターンをグループ全体で最適に保つには、取締役会と経営陣の間で経営計画と重要リスクの最新状況を共有し、経営陣が任された範囲内で重要リスクおよびその他のリスクについて内部統制を構築・モニタリングする体制の構築が不可欠です。また重要リスクに関するKPIやKRIを体系的に設定することにより、取締役や経営陣の目標設定や評価の透明性が向上することも期待されます。
ストラテジックリスクユニットでは、多様な経営管理プロフェッショナルや海外メンバーファームと連携し、クライアント企業の業界特性・事業構造・組織・業務プロセス・IT・組織風土を経営層の視点で分析し、最適なグループ経営管理体制の実現に向けた総合的なサービスを提供しています。
【主な提供サービス】
- グローバルガバナンス体制構築
- グローバルリスクマネジメント体制構築
- グローバルコンプライアンス体制構築
また、適切なリスクマネジメントを実施している場合でも、災害・事故・不祥事等の危機が突発的に生じる場合があります。危機発生時には、発生時・発生直後の初動対応およびその後の正常化に向けた対応をステークホルダーと適切にコミュニケーションしながら段階的に実施していくことが求められます。
ストラテジックリスクユニットでは、デロイトトーマツ グループの多様な危機管理プロフェッショナルと連携し、クライアント企業の危機管理体制構築、訓練、初動対応、復旧、再発防止策の策定および継続運用までをサポートしています。
【主な提供サービス】
- グローバルガバナンス体制構築
- グローバルリスクマネジメント体制構築
- グローバルコンプライアンス体制構築
- BCP策定・導入
- 不正再発防止体制構築
持続的経営のモデルを提唱
これからの経営は、企業の中で閉じたものではなく、社会(ステークホルダー)との対話をベースとした開かれたマネジメントサイクルの上に成り立つものと考え、それを将来にわたる企業価値向上の鍵としています。社会の声を取り入れ、企業のビジョンや中長期戦略に落とし込んでいくことや、効果的かつ信頼性ある開示をもとにステークホルダーとの継続的な対話を実現することが重要です。
SDGsに基づく重要課題の特定、人権など特定領域の対応計画立案・実施、統合報告書やサステナビリティレポートの企画立案、開示情報の第三者審査など、各種サービスをこのモデル上に位置づけ、全体観を持ったサービス提供をしています。
ダイバーシティを体現する、エッジの立った専門家集団
会計士、戦略コンサルタント、アナリスト、国際機関NGO、事業会社出身者等、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集結し、強みを組み合わせることで他にないサービスを提供しています。
また同じリスクアドバイザリーに所属するガバナンスの専門家集団と協同することで、E、S、Gの各要素の高い専門性を網羅した「経営の本丸に切り込むことのできる」サービス提供が可能です。
Deloitte Sustainabilityのネットワークで世界とつながるサービス
世界各国のデロイトメンバーと、強力なサービスグループ ”Deloitte Sustainability” を形成し、互いに協力してサービスを提供するだけでなく、各種情報共有やサービス開発など日常的に密接に協働しています。また各種国際機関にはデロイトメンバーが多く出向しており、これらの機関との連携も可能になっています。
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