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コーポレート情報
デロイト トーマツ グループ Impact Report 2024
デロイト トーマツの2024年度(2023年6月~2024年5月)に展開した様々な事業活動や人材施策、ならびに地域社会や地球環境に関わる活動の背景にある方針や枠組みを中心に紹介
トップメッセージ
この1年も日本の経済社会はさまざまな課題に直面してきました。ビジネス環境の変化は国境を越え、また、互いに影響しあうことで複雑化し、その勢いは衰えることがありません。生成AIの台頭は、政府、企業および教育機関等多くの関係者が規制と利活用のバランスに苦心し、半導体の市場動向やサプライチェーンは世界の政治や経済に大きな関心を集めています。さらに、気候変動やエネルギー問題への迅速な対応の必要性に加えて、人口減少が進む日本においては、労働力不足への対応も喫緊の課題となっています。
これらの複雑な課題に対して、私たちデロイト トーマツ グループは、より良い未来を目指して、人々の知恵を集めることで新たな道を開くことができると信じています。複雑な課題だからこそ組織や個人が連携することが、解決のための重要な要素のひとつであると考えます。この考えに基づいて、FY24も当グループでは、国内外で様々な分野の専門家が連携しました。そのいくつかをご紹介いたします。

デロイト トーマツ グループは、総人員約21,000 名の日本最大級のプロフェッショナルグループです。グループ全体の2024会計年度(2023年6月~2024年5月、以下「FY24」)の業務収入は前年度(FY23)比で約8%増の3,627億5百万円となりました。
私たちは複数の事業領域で高度な専門サービスを提供すると同時に、複数の領域に属するプロフェッショナルが緊密に連携し、多岐にわたる専門性をつなぐことで、新たな価値の創出や複雑な課題解決を行っています。これにより、個々のクライアントはもとより、経済社会全体に求められる変革の構想と実現に幅広く貢献することを目指しています。

デロイト トーマツ グループではSustainability&Climate領域において、グループ全体のシナジー強化を目指し、様々なプロフェッショナルが連携する事業横断の組織を設置し、気候変動やサステナビリティの幅広い領域でクライアントの課題を解決するために、知見の集約および活用をしています。
また、デロイトネットワーク共通のWorld Climate イニチアチブのもとで、業務から発生する温室効果ガス排出についてSBTi(Science Based Targets initiative)基準に従って長期的な削減目標を設定し、その達成に向けた取り組みを進めています。

デロイト トーマツ グループがOne of a Kind(唯一無二)を実現していくための道のりは、個々の人材が主体的な成長意欲に動機づけられた状態が集合的に起こるような環境整備から始まります。私たちは「カルチャー醸成」、「人材育成」、「採用」などの領域の活動を通じて人材への価値提供(People Value)を行い、その価値の持続的な向上に取り組んでいます。
また、社内に才能を輝かせる人材を有すると同時に、社外にも仲間を増やし、他企業や NPO/NGO との協働により、社会的インパクトの大きな課題解決を目指すコレクティブ・インパクトの試みを推進しています。

デロイト トーマツ グループへの出資は、創業以来、所属するパートナーからのみによって行われており、出資者であるパートナーが経営の重要事項の決定に参加するパートナーシップガバナンスをグループガバナンスの基本としています。その上で、グループのガバナンス機関として、一般事業会社の取締役会にあたるボードを設置しています。
また、プロフェッショナルサービスを提供するグループとして、情報セキュリティや独立性の保持、リスクマネジメントなどについて強固な体制を構築しています。

当グループのFY24の活動の成果に関する各種数値を掲載しています。
【主な掲載指標】
- グループ合計業務収入
- GHG排出量
- 新卒/中途採用人数
- 女性従業員比率
- 男性社員・職員の育休および育児関連休暇の取得率
- 人材育成関連投資額
- プロボノ・ボランティアに要した時間
