ACM CCS 2023の併設ワークショップWPES 2023に当研究所研究員の論文が採択されました ブックマークが追加されました
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ACM CCS 2023の併設ワークショップWPES 2023に当研究所研究員の論文が採択されました
デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所(DT-ARLCS)
2023年11月26日から11月30日にかけて開催されるACM CCS 2023の併設ワークショップWPES 2023 (Workshop on Privacy in the Electronic Society 2023) に、当研究所の研究員である森 啓華が筆頭著者となる以下の論文が採択されました。本研究では、グループ企業内の各社が公表しているプライバシーポリシーを比較分析し、記載内容における法律への対応の類似度を調査しました。その結果、組織構造やグループ内の企業数など、類似度に影響を与える要因を特定しました。
採択された論文
2023年9月
Impact Analysis of Organizational Structure of Group Companies on Privacy Policies
学会・研究会:The 21st Workshop on Privacy in the Electronic Society (WPES ’23)
著者:Keika Mori (DTCY/Waseda University), Yuta Takata, Daiki Ito, Masaki Kamizono, and Tatsuya Mori (Waseda University/NICT/RIKEN AIP)
https://www.wpes2023.conf.kth.se/(外部サイト)
論文概要
グループ企業において、子会社のプライバシー問題がグループ全体の信頼に大きな影響を与える可能性がある。そのため、親会社や子会社を含めたグループ全体でプライバシー問題に取り組み、プライバシーガバナンスを構築、実践することが重要である。しかし、グループ内のプライバシーガバナンスの実態は外部から観測が難しい。本研究ではグループ企業内の親会社と子会社が公表しているプライバシーポリシーの記載内容を法の要求事項と照らし合わせ、その対応状況の類似度によってプライバシーガバナンスの実態を調査する。合計901件のグループ企業を対象にポリシーを分析した結果、類似度はグループ企業の組織構成や企業数に影響を受けることがわかった。具体的には、企業数が多いほど、子会社孫会社と組織構成が深くなるほど類似度が下がっていた。また、グループ企業内の類似度を下げている企業は、個人情報の取り扱いが活発な業界に属しており、従業員数は少ない傾向があった。
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