学術論文誌 IJIS 2023に当研究所研究員の論文が採択されました ブックマークが追加されました
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学術論文誌 IJIS 2023に当研究所研究員の論文が採択されました
デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所(DT-ARLCS)
学術論文誌 International Journal of Information Security 2023 (IJIS 2023)に、当研究所の研究員である林田 淳一郎が筆頭著者となる以下の論文が採択されました。 本研究では、クエリの内容をサーバ側に秘匿した状態で検索の実行が可能なプライベート情報検索(PIR)におけるレンジクエリをサポートしたPIRに注目し、標準的なPIRの安全性概念を単純にレンジクエリに拡張するだけでは多くの利用シーンにおいて不十分であることを示しました。さらに、従来の構成よりも強力な安全性概念の定式化と安全な方式の構成を提示しました。
採択された論文
2023年9月
On private information retrieval supporting range queries
学会・研究会:International Journal of Information Security (2023)
著者:Junichiro Hayata (DTCY), Jacob C. N. Schuldt, Goichiro Hanaoka (AIST), and Kanta Matsuura (Tokyo University)
https://link.springer.com/article/10.1007/s10207-023-00743-6#citeas(外部サイト)
論文概要
プライベート情報検索 (PIR) は、クライアントがデータベースからデータを取得する際に、データベースサーバにどのようなデータが検索されているかを知られることなくデータを取得することを可能にする。多くのPIR方式が既存研究で提案されているが、その多くが単一のデータベース要素の検索に焦点を当てており、レンジクエリのような、より柔軟な検索クエリは考慮されていない。 本研究では、標準的なPIRの安全性概念を単純にレンジクエリに拡張しただけでは、多くの利用シーンにおいて不十分であることを示し、より強力な安全性概念を提案する。そして、本論文の安全性概念を満たすPIR方式の一般的構成及び、Function Secret Sharingに基づく具体的構成を提案する。
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