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お知らせ
コンピュータセキュリティシンポジウム2023において優秀論文賞を受賞しました
デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所(DT-ARLCS)
2023年10月30日から11月2日までにかけて開催されたコンピュータセキュリティシンポジウム(CSS 2023)において、当研究所の研究員である伊藤大貴が発表した研究論文「ブロックチェーンネーミングサービスにおけるトップレベルドメイン名前衝突の調査」が優秀論文賞を受賞しました。
受賞論文
2023年11月
ブロックチェーンネーミングサービスにおけるトップレベルドメイン名前衝突の調査
学会・研究会:コンピュータセキュリティシンポジウム2023 (CSS2023)
著者:伊藤大貴, 高田雄太, 熊谷裕志, 神薗雅紀 (DTCY)
https://www.iwsec.org/css/2023(外部サイト)
論文概要
従来、トップレベルドメイン(TLD) はICANN によって、その配下のドメイン名はレジストラによってそれぞれ管理されている。このような中央集権型の管理に対して、ブロックチェーンを用いてTLDやDNS リソースレコードを記録することにより、当局やレジストラが介在することなく、TLD およびドメイン名の管理を実現するブロックチェーンネーミングサービス(BNS) が提案されている。BNS ユーザは代替不可能トークン(NFT) としてTLD の文字列を登録でき、そのTLD のルートゾーンを管理できる。しかしながらこの分散型の管理は、複数の異なるBNS において同じTLD が登録されてしまう「BNSTLD 名前衝突」という新たなセキュリティ問題を生む。本研究では、TLD を管理運用できるBNS であるHandshake およびDecentraweb を対象にBNS TLD 名前衝突を調査する。具体的には、HandshakeおよびDecentraweb に登録されているBNS TLD とそれらに紐づくデータを収集し、BNS TLD に関するデータ登録状況やBNS TLD 名前衝突について分析する。11,595,404 件のHandshake TLD および11,889 件のDecentraweb TLD を分析した結果、6,975 件のBNS TLD 名前衝突を特定したとともに、従来のICANN TLD とBNS TLD との間でも10 件の名前衝突を特定した。
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