お知らせ

2023年度 宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE)において当研究所研究員が2件の研究発表を行いました

デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所(DT-ARLCS)

2024年2月8日から2月9日にかけて2023年度 宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE)が鹿児島県奄美市で開催されました。研究会において、当研究所の研究員である中川 雄太が ”超小型人工衛星におけるセキュアなファームウェアアップデート:設計の検討と概念実証” と題した研究論文を、森 啓華が ”超小型人工衛星に対する脅威分析モデルの適用と考察” と題した研究論文をそれぞれ発表しました。

研究成果の発表

2024年2月

超小型人工衛星におけるセキュアなファームウェアアップデート:設計の検討と概念実証

学会・研究会:2023年度 宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE)
著者:中川 雄太, 森 啓華, 古川 凌也, 熊谷 裕志, 神薗 雅紀(DTCY)
https://ken.ieice.org/ken/program/index.php?tgs_regid=8e0fd759e99c1868bb13000d01c4d2cb36e454fae71cfa42cdc922a043a98d8a&tgid=IEICE-SANE(外部サイト)

論文概要

近年の人工衛星の打ち上げ数の増加に伴い、衛星へのサイバー攻撃が重大な脅威になっている。衛星のセキュリティを担保する重要な機能の1つとして、衛星搭載機器のファームウェアのアップデート機能が挙げられる。先行研究では、本機能を衛星に導入することを念頭に、脅威分析とセキュリティ要件の整理を行っている。本稿では、これらの要件を踏まえながら、具体的な設計の検討と机上における概念実証について報告する。

 

超小型人工衛星に対する脅威分析モデルの適用と考察

学会・研究会:2023年度 宇宙・航行エレクトロニクス研究会(SANE)
著者:森啓華, 古川凌也, 中川雄太, 齋藤宏太郎, 山本悠介, ファハルドタピアイサイ, 鈴木将吾, 熊谷裕志, 神薗雅紀(DTCY)
https://ken.ieice.org/ken/program/index.php?tgs_regid=8e0fd759e99c1868bb13000d01c4d2cb36e454fae71cfa42cdc922a043a98d8a&tgid=IEICE-SANE(外部サイト)

論文概要

超小型人工衛星は、打ち上げ機会の増加と開発コストの低下により打ち上げ数が増加している。これらは多様な用途に用いられ、社会インフラとして重要な役割を担っているが、スペース、電力、計算資源等の制約によりセキュリティ対策が不十分である。本研究では、IT 分野で活用される脅威分析モデルであるSTRIDEを用いて、超小型人工衛星におけるサイバー脅威を分析し、その対策と課題を検討する。

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