お知らせ

第23回情報科学技術フォーラムで研究発表を行いました

デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所(DT-ARLCS)

2024年9月4日から9月6日にかけて第23回情報科学技術フォーラム (FIT2024) が広島で開催されました。学会において、当研究所の研究員である森 博志が “犯罪者の活動地域を推測するための暗号資産アドレス分析手法の提案” と題した研究論文について発表しました。

研究成果の発表

2024年9月

犯罪者の活動地域を推測するための暗号資産アドレス分析手法の提案

学会・研究会:第23回情報科学技術フォーラム(FIT2024)
著者:森 博志, 熊谷裕志 (DTCY), 神薗 雅紀 (DTCY/兵庫県立大学), 田中 俊昭 (兵庫県立大学)
https://www.ipsj.or.jp/event/fit/fit2024/index.html(外部サイト)

論文概要

暗号資産は他の金融資産と比較して匿名性が高く、資産の追跡が難しい。そのため、犯罪者はランサムウェアやセクストーションによる恐喝の際に暗号資産を要求したり、DDoS 代行サービスや Exploit Kit の販売等のCaaS (Crime as a Service) をはじめとする違法な商品やサービスの決済手段として暗号資産を利用したりする。このような犯罪活動を行なう組織の中には、一般企業のように就業時間が定められている組織も存在する。そこで著者らは犯罪者が一般的な就業時間帯である日中に犯罪活動を行い、暗号資産の送金手続きも日中に行うことが多いと考えた。
本研究では犯罪者が管理する暗号資産の送金時間帯から犯罪者の活動地域を推測する手法を提案する。提案手法では犯罪者は暗号資産の送金手続きを日中に行うと仮定し、その送金時間帯から犯罪者がどのタイムゾーンで活動しているのかを推測する。

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