事例紹介

デロイト トーマツとNTTデータ九州が協業で、西日本地域の中堅企業向けDXを推進し、カイタックグループの基幹システムを刷新

西日本地域の中堅企業に向けてデロイトの業務コンサルティングとNTTデータ九州の地域に根差したオペレーション、さらには中堅企業向けERPのBeAdでDXを強力に推進

デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役社長 佐瀬 真人 以下、DTC)と株式会社エヌ・ティ・ティ・データ九州(福岡県福岡市、代表取締役社長 常盤 圭史 以下、NTTデータ九州)が協業し、西日本地域の中堅企業向けDX支援を開始。本協業で株式会社カイタックホールディングス(岡山県岡山市、最高経営責任者 貝畑 雅二 以下、カイタック)および同社グループ企業が共同利用している基幹システムを刷新しました。

西日本地域のDX促進を目指した協業

業種や企業規模を問わずDXを推進するためのIT基盤整備の重要性が高まり続けている中、地域の中堅企業ではシステム投資予算の制約やDXをリードする人材不足により取り組みが遅れている状況が続いています。特に基幹システムの刷新においては、海外製などの大手向けERPでは予算や利用規模が合わず、予算に合わせて国産のERPパッケージを選択しても業務改革やパッケージへの落とし込みがうまく行かず、プロジェクトが止まってしまったケースも散見されています。

こういった中堅企業の課題に対し、DTCが多くの企業で実践してきたDXコンサルティングのナレッジと、NTTデータ九州の持つ中堅企業向けERPパッケージ、地域に根差したシステム開発及び運用サポート力を組み合わせることで、業務改革からシステム導入、運用サポートまでをワンストップで実現し、西日本地域の中堅企業のDX推進を強力に支援します。

カイタックの基幹システム刷新

本協業の枠組みにて、アパレルを軸に量販卸から製造小売りまで幅広く展開するカイタックグループが共同利用している基幹システムの刷新ならびに、IT組織変革のための6ヵ年(2022年~2027年)計画を支援し、まずは第一フェーズが稼働しました。

カイタックでは、既存の基幹システムが、グループ各社、各事業の個別最適によって複雑化・ブラックボックス化し、保守のための技術者も減少していく中で、抜本的なシステム刷新の必要性を感じ、プロジェクトをスタートしました。また、単なるシステム刷新ではなく、業務を標準化し、新しいテクノロジーを能動的に活用できる基盤を構築すること、さらにはIT組織の変革や成長を実現することも重要な目的とされました。これに対しDTCはシステムの選定やPMOに留まらず、業務改革に踏み込んで取り組みをリードすることが期待され、NTTデータ九州は、ファッションを軸に多様なビジネスを展開している事業特性に対して、intra-martをベースとしたBeAdを活用することで、基本機能を保持しつつも柔軟なカスタマイズを対応し、カイタックのDXをシステム面で実現することが期待されていました。
カイタックは今後もDXを推進し、転換期を迎えているアパレル業界において新たなビジネスフィールドの開拓とさらなるブランド力向上を目指されており、当社もビジネスパートナーとして継続的に支援していきます。

両社の役割と提供価値

基幹システム刷新支援においてはDTCがクライアントの事業形態、業務バリエーションやプロセスを整理し、DXのための業務変革ならびにIT組織変革を支援します。NTTデータ九州はローコード基盤をベースとした柔軟性の高い中堅企業向けのERP(BeAdシリーズ)をベースに、ERPで求められるデジタル化された業務プロセスと、中堅企業の個別事情に合わせた業務の柔軟性を担保したセミオーダー型の基幹システムを実現します。
DTCでは、上記支援に加え、AIを活用した業務変革やDX人材育成支援など幅広いコンサルティングサービスも提供しております。
今後も両社にて西日本地域の中堅企業のDXを強力に支援していきます。

カイタックからのコメント

デロイト トーマツ コンサルティングとエヌ・ティ・ティ・データ九州による西日本地域の中堅企業向けDX協業を歓迎します。両社にはグローバルレベルのビジネス知見や地域に根差したシステム導入・運用の経験を活かして当社にとって最適なDXを推進してもらっています。企業理念である「誠実」をモットーに、新しい需要創造で社会に貢献していくためにDXは必要不可欠であり、両社には引き続きプロジェクトの支援を期待しています。

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