ニュースリリース

デロイト トーマツ戦略研究所設立に関するお知らせ

グループ全体の研究・調査、分析、発信機能を結集、グローバルネットワークと国内の知見を活用し日本の成長とルール形成を推進、共同理事長に角南篤および前田善宏が就任

2025年3月17日

デロイト トーマツ グループ(東京都千代田区、グループCEO 木村研一、以下「デロイト トーマツ」)は、日本の成長と価値を最大化するために知恵を絞ると共に社会実装を進めることを目指し、グループ全体の研究・調査、分析、発信機能を結集し、一般社団法人「デロイト トーマツ戦略研究所」(Deloitte Tohmatsu Strategy Institute、略称「DTSI」)を2025年5月に設立します。デロイト トーマツ戦略研究所の共同理事長には、科学・産業技術政策、公共政策、科学技術と外交などを専門分野に国レベルのイノベーションにも知見を有する角南篤(参照:以下略歴)が就任します。また、デロイト トーマツグループCGO(Chief Growth Officer/成長担当執行役)前田善宏も共同理事長を務め、組織運営・研究を支え、推進します。

デロイト トーマツ戦略研究所は全世界150の国・地域にまたがるデロイトのグローバルネットワークを活かし、最新のインテリジェンスを駆使しながら、日本の競争力と価値を高める社会実装に取り組みます。同時に日本発の知見と情報を世界に発信し、先端技術や認証・標準化などで競争が激化する国際ルールの形成に積極的に関与してまいります。

今、世界の政治・経済・社会は激動のさなかにあり、急速な技術革新も起きています。デロイト トーマツ戦略研究所は、この不透明な国際情勢の中、デロイト トーマツが有するグローバルネットワークとインテリジェンスに加え、民間・公共セクターへのサポートを通じて研ぎ澄まされたスピーディさを強みにします。これらの特性を踏まえ、米国・欧州との強い絆に基づく、地政学的に優位な環境を活かし、成長に資する戦略とネットワークを策定・構築します。また、飛躍に向かう中東やBRICS諸国、グローバルサウスと呼ばれる国々へのアクセスも保有しており、こうした新興経済圏と日本をつないでまいります。このような北半球・南半球をまたぐ国際的知見の集積と地域分析こそが、日本の価値を高め、成長させる原動力になると確信しております。

デロイト トーマツはビジネス・組織に関するあらゆるプロフェッショナルサービスを提供しており、一貫して日本企業・産業に寄り添い、経済と社会の発展を支援してまいりました。デロイト トーマツ戦略研究所は、グローバルネットワークに加えて、日本社会と向き合ってきた老舗ファームとしての総合力を結集し、日本の強みを引き出す政策や戦略の提言・発信、先端技術研究・開発、システムの社会実装に取り組みます。日本の次世代を担う政官財学のリーダーや専門家を結び、イノベーション創出のハブとして、日本の潜在力を引き出し、未来を切り開いてまいります。

共同理事長に就任する角南は、国際情勢に関する豊富な知見、現場感覚に根差した分析力に基づき、デロイト トーマツ戦略研究所における研究・提言・発信と社会実装をリードしてまいります。さらに、各界の有識者を理事に招き、デロイト トーマツ戦略研究所の研究・提言・執行力を高めていきます。

デロイト トーマツ戦略研究所は、デロイト トーマツファイナンシャルアドバイリー合同会社に設置されている「DTFAインスティテュート」を中心として、グループ内の研究所、専門組織が高度に協働すべく発足します。今後もグループ内の調査部門などとの有機的な連携を強化し、新しい世界秩序を創出していくため、世界情勢の本質と日本経済・社会の特徴に合った実践的な提言・発信を組織横断的に推進します。

政策の分析・提言、先端技術の研究・開発について、直近は特に次の領域が重点的な対象となります。

  • 人間と同等以上の知能を持つ汎用的な人工知能(AGI)
  • サイバーセキュリティ
  • 宇宙開発
  • 暗号資産(クリプトカレンシー等)
  • 量子コンピュータ
  • 暗号技術
  • 脳神経科学・技術
  • データを利活用した健康医療・最先端医療
  • 地方創生(Local)とグローバル(Global)をまたがる「Glocal」な観点でのスタートアップ支援・政策
  • 核融合をはじめとする次世代エネルギー
  • GX(グリーントランスフォーメーション)、SX(サステナビリティトランスフォーメーション)

重点領域におけるイノベーションの果実を、戦略研究所としての政策分析・提言と組み合わせ、政府や企業、そして個々の人々がより明るい未来を描ける枠組みを共創・発信していきます。さらに、少子高齢化に対峙できる「世界の中で輝く地方の創生」、「地政学リスクへの強靭性を備えた新産業の創出」、「公共サービスの効率化と持続性向上」なども重要な目標に位置付けられます。これらの重点領域と目標を掲げ、デロイト トーマツ戦略研究所は、社会実装に向けた第一歩を踏み出します。

 

デロイト トーマツ戦略研究所 共同理事長 角南篤のコメント
「米国ではトランプ2.0がスタートし、中東や欧州では新たな景観・バランスが生まれつつあります。世界中で新たなダイナミズムが起き、これまで以上に不透明性が増している2025年。激流を乗り越えるため、グローバルネットワークを駆使したインテリジェンスと、スピード感のある分析・実行力を兼ね備えたデロイト トーマツが、立ち上がり、新時代の戦略研究所を発足させます。デロイトは世界各国・地域の政府効率化や企業の戦略策定をサポートしてきた実績を持っています。こうした最先端の情報分析力と知見を駆使し、世界規模での発信力を持つシンクタンクとして、新たに形成される国際秩序を読み解いてまいります。私たちは政官財学の皆様と連携し、日本の価値を高め、未来を守るために全力を尽くします。」

デロイト トーマツ戦略研究所 共同理事長 前田善宏のコメント
「不確実性が高まる世界で、未来を見通すことは難しくなっています。そして日本は少子高齢化、人口減少という構造的な問題に直面し、変革と成長に向けた道を切り開くことが強く求められています。乗り越えるべき課題は数多くあり、大きく、深い。しかし、私たちは悲観論には立ちません。日本にはイノベーションを創出できる人材や技術が存在します。政策やビジネス、研究の最前線にいる皆様と、ビジョンを描き、リスクを見極め、大胆な戦略を構想し、スピード感を持って着実に泥臭く、新たな日本の絵姿を具現化してまいります。」

 

一般社団法人デロイト トーマツ戦略研究所の概要

設立年月:2025年5月(予定)
所在地:東京都千代田区丸の内3-2-3丸の内二重橋ビルディング
理事長:角南 篤 、前田 善宏

略歴:角南 篤(Atsushi Sunami)
公益財団法人笹川平和財団理事長、政策研究大学院大学学長特命補佐・客員教授、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 客員教授、昭和音楽大学学長、広島大学学術顧問。
専門は国際関係論、公共政策論(科学技術・イノベーション政策)。
内閣府参与を経て、内閣府沖縄振興審議会会長、文部科学省日本ユネスコ国内委員会副会長、内閣官房経済安全保障法制に関する有識者会議委員、内閣府宇宙政策委員会基本政策部会委員、内閣府総合科学技術・イノベーション会議専門調査会委員等を務める。その他、JAXA宇宙戦略基金プログラムオフィサー、JAXA衛星地球観測コンソーシアム会長、月面産業ビジョン協議会共同座長、国連海洋科学の10年国内委員会共同座長、NIKKEIブルーオーシャン・フォーラム有識者委員会共同座長等を務める。
コロンビア大学政治学博士(Ph.D.)、コロンビア大学国際関係・行政大学院国際関係学修士(MIA)、ジョージタウン大学外交学学士(BSFS)。

略歴:前田 善宏(Yoshihiro Maeda)
デロイト トーマツ グループ CGO(Chief Growth Officer)、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 代表執行役、デロイト トーマツ スペース アンド セキュリティ合同会社 職務執行者社長
デロイト トーマツ グループにおける成長担当執行役(CGO)として、営業、顧客リレーションシップを管掌。あわせて、戦略担当執行役(CSO)として、当グループの戦略、投資、中計、新規事業およびM&Aを管掌。
2024年6月よりデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 代表執行役に就任、ファイナンシャルアドバイザリー事業責任者。戦略・M&Aを中心に、事業再生、危機管理、スタートアップ、新規事業、地方創生およびIT・デジタルに関わるアドバイザリー・コンサルティング業務を提供。
2023年3月より防衛・宇宙事業専門会社であるデロイト トーマツ スペース アンド セキュリティ合同会社 職務執行者社長に就任・兼務。防衛関連支援業務を提供。

<報道機関の方からのお問い合わせ先>

デロイト トーマツ グループ 広報担当 菊池、西原
Tel: 03-6213-3210 Email: press-release@tohmatsu.co.jp

デロイト トーマツ グループは、日本におけるデロイト アジア パシフィック リミテッドおよびデロイトネットワークのメンバーであるデロイト トーマツ合同会社ならびにそのグループ法人(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ税理士法人、DT弁護士法人およびデロイト トーマツ グループ合同会社を含む)の総称です。デロイト トーマツ グループは、日本で最大級のプロフェッショナルグループのひとつであり、各法人がそれぞれの適用法令に従い、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務等を提供しています。また、国内約30都市に約2万人の専門家を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はデロイト トーマツ グループWebサイト、(www.deloitte.com/jp)をご覧ください。

Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(“DTTL”)、そのグローバルネットワーク組織を構成するメンバーファームおよびそれらの関係法人(総称して“デロイトネットワーク”)のひとつまたは複数を指します。DTTL(または“Deloitte Global”)ならびに各メンバーファームおよび関係法人はそれぞれ法的に独立した別個の組織体であり、第三者に関して相互に義務を課しまたは拘束させることはありません。DTTLおよびDTTLの各メンバーファームならびに関係法人は、自らの作為および不作為についてのみ責任を負い、互いに他のファームまたは関係法人の作為および不作為について責任を負うものではありません。DTTLはクライアントへのサービス提供を行いません。詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください。

デロイト アジア パシフィック リミテッドはDTTLのメンバーファームであり、保証有限責任会社です。デロイト アジア パシフィック リミテッドのメンバーおよびそれらの関係法人は、それぞれ法的に独立した別個の組織体であり、アジア パシフィックにおける100を超える都市(オークランド、バンコク、北京、ベンガルール、ハノイ、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、メルボルン、ムンバイ、ニューデリー、大阪、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、台北、東京を含む)にてサービスを提供しています。

Deloitte(デロイト)は、監査・保証業務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、リスクアドバイザリー、税務・法務などに関連する最先端のサービスを、Fortune Global 500®の約9割の企業や多数のプライベート(非公開)企業を含むクライアントに提供しています。デロイトは、資本市場に対する社会的な信頼を高め、クライアントの変革と繁栄を促し、より豊かな経済、公正な社会、持続可能な世界の実現に向けて自ら率先して取り組むことを通じて、計測可能で継続性のある成果をもたらすプロフェッショナルの集団です。デロイトは、創設以来175年余りの歴史を有し、150を超える国・地域にわたって活動を展開しています。 “Making an impact that matters”をパーパス(存在理由)として標榜するデロイトの45万人超の人材の活動の詳細については、(www.deloitte.com)をご覧ください。