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欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の最終化
2023年7月31日、ECはESRSを採択し、欧州議会および欧州理事会に正式提出
このiGAAP in Focusは、サステナビリティ報告基準に関する欧州議会およびEU理事会指令2013/34/EUを補足する欧州委員会委任規則において、2023年7月31日に欧州委員会(EC)によって採択された欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の第一弾の概要です。
欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の最終化
- EUの企業サステナビリティ報告指令(CSRD)は、ESRSに従って作成されたサステナビリティ情報をマネジメントレポートの専用セクションにて提供するよう、その範囲内の企業に要求しています。
- 2023年7月31日、ECは委任規則としてESRSを採択し、審査のために欧州議会およびEU理事会に正式に提出しました。
- 委任規則には、以下が含まれます。
- 以下をカバーする2つの横断的基準:
- CSRDによって改正された会計指令の下で、企業がサステナビリティ関連情報を作成し、表示する際に遵守すべき全般要求事項。(ESRS 1)これには、ダブルマテリアリティの原則を用いて、報告すべき重要な影響、リスクおよび機会を特定するためのマテリアリティ評価を実施する要件が含まれます。
- 活動分野にかかわらずすべての企業(すなわちセクター共通)およびサステナビリティトピック全体に適用される全般開示事項。(ESRS 2)
- CSRDによって改正された会計指令の下で、企業がサステナビリティ関連情報を作成し、表示する際に遵守すべき全般要求事項。(ESRS 1)これには、ダブルマテリアリティの原則を用いて、報告すべき重要な影響、リスクおよび機会を特定するためのマテリアリティ評価を実施する要件が含まれます。
- セクター共通の視点から環境、社会およびガバナンスのトピックをカバーする10のトピック別基準
- 以下をカバーする2つの横断的基準:
- CSRDは、異なる種類の企業に対してESRSに従った強制開示の発効日を規定しています。最初のグループの企業は、2024年1月1日以降に開始する会計年度にESRSを適用する必要があります。CSRDは現在、各加盟国で法制化されつつあり、これには追加的な現地の要件が含まれる可能性があります。
全文はPDF(日本語仮訳)を参照ください。また、原文(英語)はこちらからご覧ください。
iGAAP in Focus — European sustainability reporting: European Sustainability Reporting Standards finalised
(PDF, 1.5MB)