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TNFD最終提言の公表

TNFDは自然関連のリスク管理及び開示に関する最終提言を公表

このiGAAP in Focusは、自然関連財務情報開示タスクフォース (TNFD) が2023年9月に公表した、自然関連のリスク管理及び開示に関する最終提言 (バージョン1.0) の概要を示しています。

TNFDは自然関連のリスク管理及び開示に関する最終提言を公表

  • 2023年9月18日、TNFDは自然関連のリスク管理及び開示に関する最終提言(バージョン1.0)を公表しました。
  • 提言は、企業が自然に関連する影響、依存関係、リスク及び機会を測定し、管理し、開示し始めるのを支援することを目的としています。
  • これには、気候関連財務情報開示タスクフォース (TCFD) にて用いられてきた4つの柱、すなわちガバナンス、戦略、リスク及び影響管理、指標と目標に基づいた、一連の推奨される開示が含まれています。
  • それぞれの柱の中で、要求事項は4つの概念的な構成要素 (自然関連の依存関係、影響、リスク及び機会) に基づいています。
  • この提言には、自然関連の問題を評価及び管理し、自然関連の開示を表示するための、TNFDのLEAPアプローチを示すガイダンスが添付されています。このアプローチは、4つのフェーズで構成されています (これらのフェーズの前に、組織の優先順位にかかる最初のスコープがあります) 。すなわち、Locate(発見)、Evaluate(診断)、Assess(評価)、Prepare(準備)です。
  • さらにTNFDは、バリューチェーンへの提案されたアプローチ (コメント期限は2023年11月30日まで) 及びセクター開示指標 (コメント期限は2024年2月29日まで) に関する協議のためのディスカッション・ペーパーを公表しました。また、自然影響度が高く、かつ依存度の高いセクターの範囲に関するセクターガイダンスを準備しており、COP28に間に合うように公表される見込みです。

 

全文はPDF(日本語仮訳)を参照ください。また、原文(英語)は“iGAAP in Focus — Sustainability reporting: TNFD publishes final recommendations for nature-related risk management and disclosure”からご覧ください。

(PDF, 1.25MB)
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