Neurotechnology - ニューロテクノロジーによる研究開発

人間中心設計へ向けたニューロテクノロジーによる潜在情報の発見と利活用

近年のAI技術やその社会実装の急速な浸透による利便性の向上は、時に私たち人間が持つ感情や人同士のコミュニケーションの価値を再認識する機会を与えてくれます。 Deloitte Analyticsは、人とAIが協調する社会「The Age of With」の実現に向け、人の理解の深化を可能にするニューロテクノロジーの利用を提案します。

人の行動やコミュニケーションの背後には、人自身が意識することができる情報だけでなく、無意識のレベルにある情報に基づいた情報処理プロセスが存在しています。 Deloitte Analytics では、脳神経科学の測定技術により人の行動や脳の活動をデータ化することで、このような人の行動の背後にある潜在的な“暗黙知”を可視化します。これにより、今まで私たち自身が気づくことができなかった自分の心の中にあるバイアスや、スキルを客観的なデータとして取り出すことが可能となり、人同士の新しいコミュニケーションの形を提供することができます。人とAIの協調においても、より感性的なコミュニケーションの可能性が生まれるでしょう。さらに、ブレインマシンインターフェイスのようなシームレスな人とAIのコミュニケーションによって、私たち人間自身の心や身体機能の拡張を実現することも可能となります。

このように、ニューロテクノロジーによって得られる人とAIの協調は、より人間中心のデザインを志向したものになると期待されます。その一つの帰結として、健康促進、生産性向上、より快適な生活環境の設計が可能となり、人と社会が直面する様々な課題を解決することが可能になるのではないのでしょうか。

Deloitte Analytics Neurotechnologyの展開

ニューロテクノロジーによって課題解決が期待できる分野は、ライフサイエンス、マーケティング、デザイン、人的資産管理、等々多岐に渡ります。このような可能性を見据え、現在R&Dにおいては以下のような目標に向け、研究開発活動を行っています：

• 実験的プロジェクトのための脳活動や行動特徴の計測環境の構築
• デロイトアナリティクスが持つ既存分析技術の脳活動・行動データへの応用
• 公的研究機関や企業との共同研究プロジェクト
• 研究成果に基づくデロイト独自のサービスの開発