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水素-実現に向けて

本レポートでは、クリーン水素の大規模導入を促進する上で鍵となる5つの要素(自発的な需要、規制および政策的支援、テクノロジー、設備・インフラ・供給、コラボレーション)や、これら要素を一つの地理的なエリアに集積させる「ハブ」について述べます。

クリーン水素は、今後のエネルギーシステムにおけるカーボンニュートラル実現に重要な役割を果たしていくと見込まれます。2030年までに、メタノール製造、石油精製、航空および道路貨物輸送等の部門で利用され、その後、船舶等の部門にも拡大することが期待されています。

一方、デロイトの分析では、クリーン水素プロジェクトの公表ペースは加速しているものの、その多くは実現するかどうか不透明であり、また、これらプロジェクトが仮に全て実現したとしても、IEAの「2050年までのネットゼロ・エミッション」(NZE)シナリオで示されている需要を十分には満たせません。実際のところ、NZEシナリオ通りに進めるためには、2030年までに、これまでに公表されている供給能力の3倍の能力が必要になるとみられています。

本レポートでは、クリーン水素の大規模導入を促進する上で鍵となる5つの要素(自発的な需要、規制および政策的支援、テクノロジー、設備・インフラ・供給、コラボレーション)や、これら要素を一つの地理的なエリアに集積させる「ハブ」について述べます。また、日本市場への見解として、日本型の水素の地域集積の類型について整理した上で、日本で実証等の取組を加速し社会実装を進めていく上での要件等を、2050年までの長期視点も考慮し述べます。
 

<目次>

エグゼクティブ・サマリー
はじめに
1 現在の展望
 1.1 クリーン水素の導入ポテンシャル
 1.2 クリーン水素供給の動向
2 要因と対策
 2.1 自発的な需要
 2.2 規制および政策的支援
 2.3 テクノロジー
 2.4 設備・インフラ・供給
 2.5 コラボレーション
3 実装
 3.1 ハブ
日本のコンサルタントの見解(日本市場への見解)
 

なお、本レポートは、デロイトネットワークが発行した「Hydrogen - Making it happen」をデロイト トーマツ グループが翻訳、「日本のコンサルタントの見解」の章を加筆し、2023年9月に発行したものです。原著は下記リンクよりご確認いただけます。
https://www2.deloitte.com/nl/nl/pages/energy-resources-industrials/articles/hydrogen-report.html

水素-実現に向けて[PDF, 6.8MB]
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