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ISSB、将来の作業プログラムに関する公開協議を開始
IAS Plus 2023.05.04
ISSBは、情報要請を公表し、ISSBが取り上げる可能性のあるサステナビリティ関連事項とともに、将来の作業プログラムの戦略的な方向性及び全体的なバランスについて広く一般のインプットを求める公開協議を本日開始した。コメント募集の期限は、2023年9月1日である。
国際サステナビリティ審議会(ISSB)は、情報要請を公表し、ISSBが取り上げる可能性のあるサステナビリティ関連事項とともに、将来の作業プログラムの戦略的な方向性及び全体的なバランスについて広く一般のインプットを求める公開協議を本日開始した。情報要請には、 IASBとの協働に関する質問のセクションも含まれる。コメント募集の期限は、2023年9月1日である。
背景
アジェンダ優先事項に関するISSBの協議は、2022年7月に最初に議論され、アジェンダの優先事項に関する公開協議の対象として、ISSBが最初の作業計画を開発及び探求する子をと決定した。
ISSBは、以下について見解を得るための情報要請を公表することを決定した。
- ISSBの活動の戦略的な方向性及びバランス
- ISSBの作業計画に追加する可能性のある(トピック、産業及び活動を含む)サステナビリティ関連事項の優先度の評価規準案の適切性
- ISSBの作業計画に追加する可能性のある(トピック、産業及び活動を含む)サステナビリティ関連事項のリスト案
情報要請の内容
回答者に対する質問は次のように構成されている。
ISSBの活動の戦略的方向性及びバランス |
以下に関して、回答者に順位付けを質問している。 (i) 新しいリサーチ及び基準設定プロジェクトの開始 回答者は、順位付けの理由とISSBがその作業に他の活動を含めるべきかどうかを共有することが奨励されている。 |
ISSBの作業計画に追加する可能性のあるサステナビリティ報告事項の評価規準 |
事項の重要度、欠陥の存在、影響を受ける会社の種類、事項の普及度、他のプロジェクトの潜在的なプロジェクトとの相互関係、解決策の複雑性及び実行可能性、およびプロジェクトを進捗させるために関与するすべての関係者の対応能力が、潜在的な将来のプロジェクトを選択する規準であるべきと、ISSBは提案している。回答者は、同意するか? |
ISSBの作業計画に追加される可能性のある新しいリサーチ及び基準設定プロジェクト |
情報要請の2つの主要なセクションのうちの1つである。これには、全般的な検討事項が含まれ、以下に関する潜在的なプロジェクトを紹介している。 (i) 生物多様性、生態系及び生態系サービス それぞれのトピックについて、サブ・トピックが識別され、回答者はそれらの順位付けが質問されている。 |
報告における統合(Integration in reporting) |
情報要請の別の主要なセクションである。 当初は、IASBの経営者による説明プロジェクト及び統合報告フレームワーク報告に基づく統合に関するIASBとの共同プロジェクトと考えられていたが、情報要請では、そのようなプロジェクトはリソースを集中的に(re¬source-in¬ten¬sive)になる可能性があることを通告しており、そのようなプロジェクト(IASBとの共同またはISSBのみ)がISSBの当初2年間の作業計画の一部であるべきかどうかを質問している。 |
情報要請は、回答者に、ISSBの活動及び作業契約に関する他のコメントを共有することも奨励している。情報要請に対するコメントは、2023年9月1日まで募集している。
さらなる情報
以下の追加情報が、IFRS財団、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)、IAS PlusのWebサイトから入手できる。
- プレス・リリース (IFRS財団のWebサイト-英語)
- 情報要請の日本語仮訳 (PDF:288.58KB -SSBJのWebサイト-英語)
- IAS Plusのプロジェクト・ページ アジェンダの優先度に関するISSBの協議(IAS Plus-英語)