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IASB、金融商品の分類および測定の要求事項の修正を提案する
iGAAP in Focus 2023.03.23
2023年3月に国際会計基準審議会(IASB)によって公表された公開草案(ED)IASB/ED/2023/2「金融商品の分類および測定の修正」(IFRS第9号およびIFRS第7号の修正案)を解説するものである。
本iGAAP in Focusは、2023年3月に国際会計基準審議会(IASB)によって公表された公開草案(ED)IASB/ED/2023/2「金融商品の分類および測定の修正」(IFRS第9号およびIFRS第7号の修正案)を解説するものである。
- IASBは、以下のIFRS第9号の修正を提案する。
-電子送金を通じて決済される金融負債の認識の中止
-金融資産の分類-基本的な融資の取決めと整合的な契約条件
-金融資産の分類-ノンリコース要素のある金融資産
-金融資産の分類-契約上リンクしている商品 - また、以下のIFRS第7号の修正が提案されている。
-開示-その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定された資本性金融商品に対する投資
-開示-偶発事象の発生(または非発生)により契約上のキャッシュ・フローの時期または金額を変化させる可能性のある契約条件
- これらの修正は、IFRS第9号の分類および測定の要求事項の、IASBの適用後のレビューの結果として、その必要性が識別されたものである。
- EDは、本修正の発効日を規定していない。企業は、本修正を遡及的に適用することが要求される。比較情報の修正再表示は要求されないが、事後的判断を使用せずに可能であれば認められる。本修正により測定区分が変更された金融資産は、開示が要求される。
- EDのコメント期間は2023年7月19日に終了する。
IFRSセンター・オブ・エクセレンス日本は、このニュースレターの日本語訳版を公表した。
『iGAAP in Focus-財務報告-IASB、金融商品の分類および測定の要求事項の修正を提案する』
≫英語版 (IAS Plus)
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