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海外勤務者にかかる税務調査の動向と国際人事のすべき対応
グローバルモビリティ~国内税務~ 2021年9月
国税庁による税務調査の実地調査件数が緊急事態宣言発令の影響で法人税、所得税ともに約20%から30%も減少しておりますが、一件当たりの追徴税額は年々増加しており、昨年度は全体で10%程度の増加率となっております。現在も緊急事態宣言が続いておりますが、コロナ禍での税務調査の減少を補うために、今後の税務調査が増加する等の可能性があり、その動向に注視が必要になるものと考えられます。
本稿では、近年の調査の中で主要な取組みの一つとされている、海外勤務者にかかる調査の動向や国際人事として今後のすべき対応について説明していきます。
- 税務調査とは
- 国際税務に関連する税務調査
- 海外勤務者の税務調査のポイント
(1) 法人税
(2) 源泉所得税
(3) 個人所得税
各ポイントの詳しい解説はPDFよりご確認ください。
海外勤務者を取り巻く税務はますます複雑化する一方で、税務調査は表面的に対応する傾向が強くなっています。
給与にかかる源泉税調査においては従来は現物給与の課税判定の齟齬や扶養控除等申告書の提出漏れなどわかりやすい間違いの指摘が多いのが特徴でしたが、海外取引が加速する中、租税条約と国内法の税務の取扱いを踏まえて源泉税の処理の妥当性の判断が求められる事象がでてきております。
正しく税法を理解し、その根拠となる資料を用意することが税務調査対策の一番のポイントになりますので、この機会に改めて取扱いについて不備がないか見直しされてみてはいかがでしょうか。
※本記事は、掲載日時点で有効な日本国あるいは当該国の税法令等に基づくものです。掲載日以降に法令等が変更される可能性がありますが、これに対応して本記事が更新されるものではない点につきご留意ください。
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