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製薬業界におけるサイバーリスクとインサイダーリスク

知的財産保護のために企業が検討すべきポイントとは?

製薬企業にとって、新薬の化学構造式ほど重要なものはない。本稿では、知的財産保護の対策強化にあたって製薬企業が取り組むべき対策について論じる。

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製薬業界における サイバーリスクとインサイダーリスク

製薬企業にとって、新薬の化学構造式ほど重要なものはないだろう。最近の報道にあるように、企業規模や業種を問わず、ハッカーによる不正アクセス、機密情報の窃取が行われている状況は、企業にとっての大きな脅威である。さらに、インサイダーによる機密情報の窃取がより深刻な問題であると専門家は警告する。

本稿では、企業に対するサイバー犯罪とインサイダーによる企業機密の窃取に関する最近の事例を取り上げ、企業を標的とする先端のサイバー犯罪集団が用いるスピアーフィッシングやゼロデイ・エクスプロイトなどの手口や、古典的ではあるが特定が難しい従業員の買収による企業機密の窃取について紹介する。また、サイバー犯罪の犠牲者の多くが、集団訴訟や規制当局からの査察の対象となる昨今の動きについても触れていく。このようにデータ漏洩の事例を概観するだけでも、現在急速に変化しつつある規制環境や、増大しつつある訴訟リスク、あるいは保険に関する重要な注意点を容易に理解することができるだろう。最後に、知的財産保護の対策を強化するにあたって製薬企業が検討すべきポイントを提言することで本稿を締め括りたい。

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