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調査レポート
アジアパシフィック サステナビリティ報告の義務化に関するシリーズ
サステナビリティ報告の指針:コンプライアンスから価値創造まで
サステナビリティ報告は、アジアパシフィックの企業にとって重要な重点分野です。サステナビリティ開示の義務化が迫る中、企業は新しい規制に準拠するだけでなく、これらの要件を活用して戦略的価値と前向きな変化を推進する必要があります。サステナビリティ報告は日本企業では責任所管CXOが各社の状況に応じて大きく異なりますが、グローバルスケールでは、CFOがサステナビリティに関する説明責任を果たす一義的な役割を持っていることが多いです。Deloitte APにて作成した、サステナビリティ報告に関する本シリーズでは、効果的で保証に適したサステナビリティ報告モデルを構築し、組織にとっての更なるメリットを実現する際のCFOの役割(日本企業においてはマネジメント層の役割)について、包括的な指針を提供します。
CFOが今知っておくべきこと
サステナビリティ報告に関する明確な計画の作成においてCFOは重要な役割を果たします。こういった計画は、コンプライアンス要件を満たすだけではなく、価値の推進に資するものである必要があります。また、CFOは複雑な経済状況に対応しつつ、多様な優先事項を管理し、短い期間のうちに新たな分野のコンプライアンスを実現する必要もあります。本レポートでは、CFOが直面する課題と、サステナビリティ報告書が企業に与える影響について解説します。
CFOに必要な成功に向けた土台
サステナビリティ報告義務化における要件は新しく、かつ複雑なものです。事業に関する高い可視性や責任に加えて、比較的新しいトピックに関する難しい要件も盛り込まれています。本レポートでは、CFOが自社の報告能力を進化させていくために注力すべき重要分野(人材、プロセス、データ)について掘り下げていきます。成熟させていくべき主要分野を特定し、的を絞った実務的な介入を実施することで、コンプライアンスの期限を守りつつ、サステナビリティの領域で長期的に成功していくための基礎を築くことができるでしょう。
CFOとしていかにインパクトを生み、価値を実現していくか
サステナビリティの取り組みにおいて、コンプライアンスは必須のものですが、CFOとしてしっかりとしたサステナビリティのデータやインサイトを利用することで、より優れた事業上の決定を導くことができます。本レポートでは、CFOによるコンプライアンスを超えた事業価値創出、特に株主価値、従業員価値、顧客価値、社会価値、環境価値の機会について検討します。また、明確なリーダーシップがサステナビリティ報告から戦略的価値を引き出す方法にも着目します。
多くの企業が同じような課題に直面している中で、正しいマインドセットを身に着けた企業は課題を機会に変えていくことができます。CFOは、サステナビリティの目標を支える上で重要な役割を担っており、報告開示要件を満たすだけではなく、それ以上の組織メリットを実現していくことが求められます。
※本ページは、Deloitte APのページの翻訳です。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。