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ロイヤルティ調査・ソフトウェアライセンス調査

デロイトUKによると、ライセンシーがロイヤリティを正しく報告していない確率は80%以上、そのうち、発見された過少報告額はデロイトの調査費用を上回る可能性が90%以上であり、日本においてもほぼ同様です。デロイト トーマツ グループでは、ライセンス許諾元(ライセンサー)であるクライアントからの要請によりライセンシーに対して実地調査を行います。

知的財産ライセンス契約における適正な収益の確保

特許権やソフトウェア等知的財産のライセンス契約による対価はもれなく回収できていますか?

特許権、商標権等の知的財産の使用を他社(ライセンシー)に許諾し、同社が使った分だけ支払をしてくるライセンス取引の実務では、ロイヤルティが適切に支払われていない事例が見られます。また、ソフトウェアなどは、許諾したライセンス数以上にライセンシーが使用しているような事例があります。特に、日本の法慣習、商慣習になじみのない外国企業との契約ともなれば、ライセンス契約の適切な履行を確保していくことが重要な課題となります。  

 

ライセンス契約の実態調査

取り漏れているロイヤルティの発見・回収

デロイトUKによると、ライセンシーがロイヤリティを正しく報告していない確率は80%以上、そのうち、発見された過少報告額はデロイトの調査費用を上回る可能性が90%以上であり、日本においてもほぼ同様です。

 

将来にわたるロイヤルティ収入額の増加

調査実施の結果、計算方法を両者で合意された適切な手法に是正され、将来の申告ライセンス料収入が増えることが期待できます。

 

ライセンシーとの信頼関係の強化

ライセンシー様が「どの様にライセンス料を計算しているか」「適切なライセンス料を支払っているか」といった疑念を払拭することで、ライセンシーへの信頼度が高まり、より緊密な関係が築けます。

 

コンプライアンスの強化

株主等のステークホルダーに対する会社の説明責任を果たすうえで、効果的です。

ロイヤルティ・ソフトウエアライセンス調査の概要

デロイト トーマツ グループでは、ライセンス許諾元(ライセンサー)であるクライアントからの要請によりライセンシーに対して実地調査を行います。調査形態として、主に、以下の2つのタイプがあります。調査先の選定からフォローアップの支援まで一貫して実施いたします。

 

ロイヤルティ調査

特許権等の利用企業に対して、特許権等の利用に応じてロイヤルティが正しく計算され、もれなく報告されているかを確かめる調査。

 

ソフトウェアライセンス調査

ソフトウェアの利用企業に対して、実際に使用しているライセンス数が許諾したライセンス数を上回っていないか、ライセンス管理がきちんと行われているのか等を確かめる調査。

 

ロイヤルティ調査・ソフトウェアライセンス調査の流れ

(1)ライセンス契約のたな卸し

 締結しているライセンス契約のたな卸しを行う

 

(2)契約条件等の整理

 リスク評価を行うための情報として、それぞれのライセンス契約の目的および契約条件を整理する

 

(3)リスク評価

 ライセンス契約に係るリスクを整理し、重要度づけをする。重要度が高い契約先を実地調査の候補とする

 

(4)実地調査

  ライセンシーに対して実地調査を行う。
  具体的には、売上データの検証、ロイヤルティ再計算、ユーザー数やサーバ数等のカウントを行う

 

(5)フォローアップ

 実地調査の結果を受けてフォローアップを支援する。
  具体的には契約条件変更、追加請求等、詳細調査の計算、契約先の再選定等を行う

調査が求められる業種と状況

たとえ、ロイヤルティ収入やライセンス料収入が収益に占める割合が低くても、原価はゼロであるため、取り漏れていたロイヤルティやライセンス料は直接利益に寄与するため、業績に与えるインパクトが大きいこともあります。

 

対象となりうる主な業種

 ソフトウエア / システム / IT / メディアコンテンツ / エンターテイメント

 ハードウエア精密機器 / 総合電器 / 素材産業 / 自動車 / バイオ / CRO

 製薬 / その他

 

対象となりうる状況

 ・ロイヤルティ収入等の従量課金形態による収入がある

 ・ソフトウエア等のライセンス販売を事業としている

 ・人気キャラクターの版権を保有している

 ・有力ブランド(商標)を保有している

 ・特許権やそれに準ずる技術を保有している

 ・海外マーケットで現地メーカーに技術供与し委託生産している

 ・ノンコア事業について製造委託に切り替えることを検討している

 ・将来ライセンス取引を検討している

調査支援サービスにおけるデロイト トーマツ グループの強み

高度な専門性

調査で求められる折衝力、分析力、瞬発力を持つ、データ処理、情報システム、会計、不正調査のスペシャリストの関与が可能です。デロイト トーマツ グループでは専門チームを設置し、常時ノウハウの共有やスキルアップに取り組んでいます。

 

豊富な経験

日本で数多くのロイヤルティ調査及びライセンス調査の実績があります。また、米国をはじめとする海外のデロイトのメンバーファームでも多数の実績があります。

 

グローバル対応

海外のデロイトのメンバーファームを活用して、クロスボーダーのロイヤルティ調査及びライセンス調査に対応できます。また、グローバルで採用する調査メソドロジーにより、遠隔地であっても効率的かつ効果的な調査を迅速に実施することができます。

 

第三者的立場

ライセンサーから独立した立場であるため、特に、ライセンシーがライセンサーと同業の場合でも、ライセンシーの営業上の機密情報をライセンサーに開示することなく調査を行うことがきます。